Geoff Muldaur / Is Having A Wonderful Time (1975) – Cornell Dupree

味わい深いギターが味わい深いヴォーカルを盛り立てます。

A1. Livin' In The Sunlight (Lovin' In The Moonlight)
 2. Gee Baby Ain't I Good To You 
 3. 99 1/2
 4. I Want To Be A Sailor~Why Should I Love You?

 
 
B1. Higher & Higher
 2. Wondering Why
 3. Jailbird Love Song
 4. High Blood Pressure
 5. Tennessee Blues
 


Geoff Muldaur の'75年の作品です。アメリカのシンガーソングライターで、ジャグバンド、Paul Butterfield'の Better Daysへの参加経歴があり、本作は自己名義では2作目となります。Better Daysの同朋Amos Garrettや、Dupree, Berberd Purdie(Ds)、Ron Carter(B)などのN.Y.組を招いてのレコーディングで、幅広いジャンルからのカバーを含めた曲で構成されています。名前は ゴエフではなく、ジェフと呼ぶようです。(知ったかぶりしなくて良かった)Maria Mauldaurと同じ姓だと思ったら、かつて夫婦だったようです。(この時点では離婚していたようなのですが、B5で息の合ったコーラスを聴かせてくれます)
本作も、ギターマガジンの2014年7月号のDupree特集で紹介されていて早速探しに行ったところLPが新宿Unionにあり、なかなかのお値段だったのですが、ボーナスが出た直後で気が大きくなっていたこともあり、大好きなA2も入っているし、ここで逃したらとの思いで、思い切って購入しました。
しかし、ジャケット、タイトルとは裏腹にドリフの葬式コントに匹敵する不謹慎さにびっくりしました。あるいは深い意味があるのでしょうか?


 

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケの個別曲のクレジットによるとDupreeはPurdieとともに、A3,A4,B1,B4の4曲に参加しています。
Wilson PicketのA3は、Amos Garrettとのコンビネーションで、左がDupreeと思います。比較的控えめにコードの刻みやオブリを入れています。
メドレーのA4,オーケストラによるクラッシック仕立てで、本当にDupree入っている?と思いましたが、後半はGeoff自作のBluesに転じ、荒れた声のヴォーカルにレスポンスするBluesyなプレイが映えます。クレジッットによると「リードギター」はStephen Brutonと書かれています。後半のソロも含めて、Dupreeっぽいのですが、どうなんでしょう?
Jackie WilsonのB1,ここでのリードはDupreeでタメとツッコミの独特のリズム感とフィンガリング、ピッキングニュアンスを活かしたプレイでメロウに決めます。
Huey "Piano" SmithのB4、ここでのリードはAmos Garrettで、Dupreeは控えめなバッキングにとどまっています。
大好きなA2でのAmos Garrettのソロも既存のイメージに捉われない味わい深いプレイです。奥方様のMaria Muldaurの"Midnight Oasis"のソロもこの人だったと思いますが、個性的なプレイをする人のようです。(WestRoad B.B.がライブでよくカバーしていたBetter DaysのIt All Come Backも!)他のプレイも色々聴いてみたいと思いつつ、お金と時間がなくて聴けておりません、、、、




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

Amos Garrettのソロです

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