Hank Crawford & Jimmy McGriff / Crunch Time (1999) – Cornell Dupree,Melvin Sparks

みなさま円熟のプレイです。

 1. Bow Legs
 2. It's All Good
 3. Don't Deceive Me (Please Don't Go)
 4. Sandu
 5. Crunch Time
 6. What's Goin' On
 7. Without A Song
 8. The Preacher






Hank Crawford(Sax)とJimmy McGriff(Org)の'双頭ユニットの'99年作品です。もうこの頃には、日本ではソウルジャズのブームがすっかり下火になっていた気がしますが、こういうCDがリリースされるとはさすがアメリカは音楽の裾野が広い!(日本ではモーニング娘。が流行っていた頃でしょうか?)タイトルの4人にBernerd Purdie(Ds)が参加したこの手の音楽を知り尽くした最高のメンバーの演奏ですので、内容は悪かろうはずがありません。(オルガンがペダルで低音をカバーしているためベースはおりません)
円熟の域と言っていい素晴らしい演奏です。
2000年代の半ばに、下北のUnionで、Hank CrawfordのCDが500円以下コーナーに並んでおり、数枚まとめ買いしたうちの1枚です。
LPで聴きたい(&ジャケットを眺めたい)ところですが、さすがのアメリカでも、そこまではやってないようです。

<ギターの聴きどころ>

1,3,6,7がDupree、2,4,5,8がSparksです。二人ともTexasの出身で、Dupreeが4歳年上のようです。Dupreeがタメや空間(休符)を活用したソロのフレージングであるのに対し、Sparksは比較的淀みなく音を詰め込むソロが多く、バッキングもフリーに弾くDupreeに比べ、Sparksはある程度パターン化されたフレーズを組み立てる印象があり、このアルバムの中で個性の違いが表れていると感じます。ギターはDupreeがYAMAHAのPacificaシグネーチャーモデル(ソリッド)、 Sparksはこの頃はEpiphoneのEmperor(フルアコ、Bernerd Purdieとの日本ツアーでも使っていたようです。写真は愛読のギターマガジンから転載しました)と思います。どちらもサックス、オルガンとのコンビネーション抜群です。それぞれの曲でサウンドも聴き比べて見てください。
個人的には、(6のちょっと??感を除いて)3,7のスロウはじめどちらかというとDupreeの弾きすぎないプレイが好みです。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡ 週末の深夜などに合います

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