Janis Siegel / At Home (1987) – Cornell Dupree

2曲でいい感じに力の抜けたプレイが聴けます。

 1. Trouble Man
 2. Small Day Tomorrow
 3. The Million Dollar Secret
 4. Night Trane
 5. Bob White
 6. (If I Had) Rhythm In My Nursery Rhymes
 7. Black Coffee
 8. From Vienna With Love
 9. The Cruel Master Of My Dreams (Malibu)





Janis Siegelの'87年の作品です。The Manhattan Transferの一員として10回のグラミー賞を受けるなど輝かしいキャリアを持ちますが、並行してソロとしての活動も行っており、本作はSteven Miller(Steve Miller Bandのリーダーとは別人のようです)をプロデュースに迎え、N.Y.を中心とした豪華なメンバーとレコーディングされています。インナーに個別曲のクレジットが記載されていますので参照ください。
The Manhattan Transferも、一時期はUnion Jazz店のエサ箱の常連で、数枚買いました。その延長で、JanisSiegelの'82年のソロ作も”Experiment In White”も同様にエサ箱からゲットしましたところ、Galeが参加していました。本作も下北Unionの安棚に置いてあり、彼女の歌いっぷりを気に入っておりMrvin Gayeの1もカバーしているので、裏ジャケには参加ミュージシャンの記載はないものの、もしやと思い購入しました。

<ギターの聴きどころ>

中を開けると、先日の通りインナーには個別曲のクレジットがあり、Dupreeは3,5の2曲に参加しています。予感が的中しました。
早速飛ばして3から聴きます。なんとBlues!ホーンやオルガンも入り期待が高まります。堂々としたヴォーカルの後ろでDupreeは淡々とバッキングをしています。(しかし一発でそれとわかる個性的なプレイです)Branford Marsalisに続くソロでは、リズムから微妙に外れていつつもそれが味となるいい感じに力が抜けたプレイが聴けます。
またも飛ばして次は5です。跳ねるリズムでのドラムとベースのコンビネーションの上でヴォーカルは力強く歌いますが、ここでもDupreeはタメとツッコミを交えつつ、またもや力の抜けた少しとぼけた感じの味のあるソロを弾きます。俺が俺が感のない大人の演奏です。
この2曲、多分一発録り(1テイク)と思います。「少しあのフレーズが気に入らないのでもう1回弾かせてくれ」とは言ってないと思います。むしろ、
プロデューサーのSteve Millar「Dupreeさん、念の為もう1テイク取りませんか?」
Dupree「おい若僧!俺のプレイに文句あるのか!これで十分。これから飲みに行くからもう帰る!飲み代にギャラ取っ払いでくれ!」
てな感じではないでしょうか?※あくまで想像です。力は抜けていても、手抜きではないと信じたい・・・・
Dupreeが力が抜けている分、余計に7でのHiram Bullockの張り切りぶりが際立ちます・・・・4のMillar自身のギターもディストーションだし・・・夜中に飲みながら聴くのにはちょっと???のサウンドです。アルバムの統一感ということでは、ギターが少し散漫な印象を受けました。





Emotional度♡♡♡ Dupreeはいい感じに力が抜けています
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡    
お酒のお供度♡♡♡♡  

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