Barbara Lynn / So Good (1994) – David T. Walker

南部の香りのするムードの中でDavid T.のMellowなギターが際立ちます

 1. Guilty
 2. Can I Change My Mind
 3. Crazy ' Bout You
 4. Payback
 5. I Love You Babe
 6. You're The Man
 7. So Good
 8. This Is The Thanks I Get
 9. Sweet Sixteen
10. I Want Your Love Again




Barbara Lynnの'94年の作品です。Texas出身のBlues & Soulシンガー&ギタリストで、ギターはAlbert KingやOtis Rush同様サウスポーです。60年代前半からの長いキャリアに関わらず、レコーディングの機会には恵まれなかったようで、本作はシングルを集めたベスト盤やライブ盤含めて6枚目になります。L.A.とMemphisで録音され、L.A.の録音にDavid T.が参加していると思われます。
Barbara Lynnは、大学のサークルの先輩から日本での2枚組のライブ盤を聴け、と勧められていましたが値段の高さに慄き、買わず仕舞いでした。名前だけは覚えていたので、Adlibの広告で20年ぶりのスタジオ盤、しかもDavid T.参加ということで、迷わず新品を買いました。
初めて買うBarbaraのアルバムでしたが、Yarbrough& Peopleの1、Tyrone Davisの2,B.B.の9など、カバーも交えたSoul,Bluesのバラエティに富んだ内容で、Barbaraの陰影も迫力もあるヴォーカルと フェイズアウト(逆位相)っぽいサウンドのイナタイギター、Memphis Hornsはじめとしたバックの演奏で南部の香りも都会的なムードも合わせ持つ充実した内容です。(電子音を排除したヒューマンなサウンドを90年代の前半にやってしまうところ、レーベルのBullseye Bluesに感謝です。60年代に録音されていても違和感ない内容です)
この素晴らしさ、遅ればせながら、先述のライブ盤はじめ他の作品も聴いてみたいと思います。(聴きたいものはたくさんあるのに時間とお金と買ったレコードの置き場所がなく、贅沢な悩みでございます)
<ギターの聴きどころ>

David T.は3,5の2曲に参加しています。
3,ミディアムスロウのGrooveに乗って、いきなりDavid T.のMellowなサウンドが聴こえてきます。Barbaraの語り、ヴォーカル、コーラス隊のリフが続きますが、ここでも甘さたっぷりのDavit.Tのオブリが堪能できます。まさに夢見心地な一曲です。Isley'sの'85年の「My Best Was Good Enough」と共通するフィーリングがあります。
5は、イントロからBrabara自身のギターと語り合うかのようなオブリを聴かせます。(音域も被っていますが、定位も被っていて、もう少し左右に振りわけたら少し分離よく鮮明に聴こえたかもしれません。)これまたMellowなGrooveに乗せて、Barbaraが歌い、ギターソロを弾きますが、常にDavid T.がダブルストップの駆け上がりフレーズ、小指テロリロ、スライドなどお得意のフレーズを連発して寄り添います。
もうこの2曲で自分として十分満足なのですが、他の曲でもBarbara自身によるテクニックでは語れない味のあるギターが聴け、これまた大満足です。(特に、Bluesの4,9,でのプレイは独特の味わいです)
もう一人のギタリストAlfons Kettnerは6、7、10のアップでキレのいいカッティングでサポートしています。








Emotional度♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡       

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