King Curtis / Live At Small’s Paradise (1966) – Cornell Dupree

若干荒削りながらすでにスタイルもサウンドも確立しています。

 1. Tough Talk
 2. Philly Dog
 3. Preach
 4. Blowin' In The Wind
 5. Medley: Peter Gunn ~ Get Along Cindy
 6. Pots And Pans
 7. The Shadow Of Your Smile
 8. Road Runner	
 9. Something On Your Mind
10. Soul Theme


 
King Curtisの'66年の作品です。N.Y.の名門のハコであるSmall's Paradiseでの実況盤です。若き日のChuck Rainey(Charles Rainey記載です)やDupreeなどによるバンドをバックに御大がテナーをBlowしまくります。彼らのライブは5年後の”Fillmore West”があまりにも有名ですが、負けず劣らずの白熱ぶりが堪能できます。
永らくCD化されなかったためか、LPは常に中々の値段で購入を見送っていたところ、’10年代の中頃、1,000円シリーズで発売されたCDをめでたくゲットしました。

<ギターの聴きどころ>

1曲目からバンドも主役も飛ばしており、Dupreeは独特のリズム感とサウンドで刻みます。カッティングの合間にオブリを挟むスタイルも垣間見せています。
2でも疾走感たっぷりに刻んだ後にソロに入り、ドライブ感はそのままに3連で畳み掛けていきます。
シャッフルの3では、跳ねるドラムとベースに対してタメ気味にルーズなリズムを刻み不思議なGroove感を作っています。
ミディアムスロウの4、以降もよく使うダブルストップのフレーズが印象的です。後年はタメまくりなのに、ここでは主役に引っ張られたのか走り気味なところが興味深いです。
メドレーの5は、低音弦のリフでスタートし、速いビートに乗って常人では真似できないノリでオブリを交えたカッティングに移行していきます。後半のソロはスライドバーを使ったかのようなフレーズです。
6でもリフ、カッティング、オブリを交えたフリーなプレイです。一方、フェイドアウトでの終わりは不自然ですが・・・
意表を突くアレンジの7では、控えめに2拍4拍を打ちますが、それだけでGrooveを感じさせます。
アップの8でもカッティングの合間にオブリを挟むフリーなプレイです。
スロウの9、3コードの進行に合わせてリフをプレイしています。後半右からも微かに同様のギターリフが聞こえますが誰?被せ?
ラストの10は大袈裟なほど強弱をつけたコードの刻みで幕を閉じます。、
3年前のSam CookeのHarlem Squareのライブと比較すると、明らかに自身のスタイルを確立しつつあります。Dupreeはこの時25歳、まだ荒削りなところもありますが、若さと勢いのあるプレイがたっぷり聴けました。本作での使用ギターはジャケットから察するにGuildのStarfireでしょうか?自分にはテレキャスのサウンドと聴き分けができませんでした。David T.、Gale、Carlton、Ray Parker、みんなそうですが、サウンドを決めるのは、弾き方9割、ギター1割なのでしょうか?




Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡
突っ走り度🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️🏃‍♀️

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