Nancy Wilson / Keep You Satisfied (1985) – 松木恒秀

円熟の歌と演奏です。

A1. Just To Keep You In My Life
 2. American Wedding Song
 3. We've Got Love
 4. Early Morning
 5. Winter Green And Summer Blue

B1. Just To Keep You Satisfied
 2. Is It Too Late
 3. Heaven Bound
 4. Careless Whisper
 5. If We Were Lovers
 

Nancy Wilsonの'85年の日本企画盤です。日本の名だたるミュージシャンをバックに日本で録音されています。Jazz、Soul、Popsとジャンルを選ばす自分のものとして歌いこなすNancyですが、本作でもTemps、Marvin Gaye、Whamのカバーから、本作のためのオリジナルまで一貫して夜のムード漂う楽曲をしっとりと歌い上げています。この盤も90年代半ばにUniomで松木さんの名前を見つけてエサ箱からの裏ジャケ買いです。値段が安かったので仕方がないのですが、擦り傷や汚れなど盤の状態が良くなく、自作のクリーニング液でしっかり洗浄しました。少しジリパチノイズが残りましたが、購入時と比べて明らかに音質が変わりました(汚れが取れると飛躍的に音が良くなる場合が多く、クリーニングの効果は大きいと思います。余談でした。)
それまでも、David T.の参加した70年代半ばの一連の作品(All In Love Is Fair、Come Get To This、I've Never Been To Me)や、Crusadersでの熱唱を聴いていましたが、特に気に入って聴いた一枚です。

<ギターの聴きどころ>

TempsのA1では、いきなりムーディーなストリングスが聴こえてきて、このアルバム、ムード音楽の世界にアレンジしているのかと不安になりましたが、軽快なリズムと共に松木さんの単音バッキングが聴こえてきて安心しました。
本作でもソロはありません。フェイザーを噛ませたサウンドを基本に(A2,A4など曲によってはサウンドそのものはかなり歪みが強いと思われます)していますが、珍しくエフエクトでサウンドを使い分けています。B3でのカッティングやB4のオブリなどではコーラスがかかっていて少しいつも違うサウンドも聴けます。演奏そのものは、ピッキングの強弱やヴォリュームで絶妙にコントロールされていて、Nancyのヴォーカルに応えた抑揚のあるバッキングプレイです。B3でのカッティングやB4のオブリなどではコーラスがかかっていて少しいつも違うサウンドも聴けます。(B4は、オリジナルは聴いたことがありませんが、西城秀樹さんのカバーが何気に好きでした)
その中でも白眉のプレイは、Marvin GayeのB1です。David T.オマージュではあるものの、空間の中を漂うようなサウンドでの美しいプレイで、聞き惚れてしまいます。
B5もいつもの松木節で、聴いていて嬉しくなります。
数多くあるNancyのアルバムの中でも、名盤に数えても良いと思います。夜中にゆったり飲みながらぜひ聴いてみてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

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