Pretty Purdie / Soul Is… Pretty Purdie (1972) – Cornell Dupree

ある時が買い時です。

 1. What's Going On ~ Ain't No Sunshine
 2. Don't Go
 3. Good Livin' (Good Lovin')
 4. Day Dreaming
 5. Song For Aretha
 6. Put It Where You Want It
 7. Heavy Soul Slinger








Pretty Purdie(Bernard Purdie)の'72年の作品です。自身がプロデュース、知己のミュージシャンを集め、カバー曲とオリジナルで構成されています。人気楽器であるギターのGaleやDupreeでさえまだリーダー作を発表していないこの時期、個人名義、グループ名義含めてドラマーが立て続けにアルバムをリリース出来ていたこと、当時のPurdieの人気の高さが窺えます。90年代中頃のAcid JazzやRare Grovveとしてのこの手の音楽の人気再燃に併せ、David T.同伴で来日ライブ(CDやDVDでもリリースされています)も行っており(私は残念ながら行けませんでした)、合わせて、日本でも一気に知名度(と過去の作品の値段)が跳ね上がりました。そのタイミングでCD発売されたのですが、中古になって値が下がったら買おうと思っていたら、目にする機会も減り、お値段もあれよあれよと上がってしまい手が出ませんでした。
2000年代の中頃だったか、ようやく再発されたCDを購入しました。レコードやCDの購入もある意味賭けですね・・・待った甲斐あって素晴らしい内容でした。

<ギターの聴きどころ>

Dupreeは、Jerry JemmottやRichard Teeとともに2と5の2曲に参加しています。
自身の語るようなヴォーカルが入った2,(乾いた感じのサウンド、ヘタウマなヴォーカル、全体の傾向は異なりますがArchie Sheppの一部の曲と似た雰囲気を感じました)、ギターは左がコードカッティング、右がオブリです。指板をコネクリ回し、チョーキングと組み合わせたヴァイオリン奏法(と言うよりもヒューンと言う効果音)などの左のプレイがdupreeでしょう。
5.は、この時期指針がバックバンドのバンマスをやっていたAretha参加です。ヴォーカル(語り?)が入る前から、硬質な音作りながら柔らかさを感じるサウンドに聴こえるDupreeのギターがムードを盛り上げます。Buddy GuyやLittle Richardばりの狂気を感じる主役のシャウトにも、必要以上に盛り上がることなく、自分のペースを守ってダブルストップやチョーキングなどお得意のフレーズを紡いでいきます。
他の曲では、頭からPurdieのキメのフレーズで入るカバーの1,Arethaのカバーの4,クルセのカバー(Carltonもセルフカバーで再演しています。松木さんも稲垣次郎さんとのユニットでプレイしています)の6など、全編を通してPurdieのドラムを堪能できるとともに、Dupreeは参加していないにも関わらず、Dupreeの存在を感じさせるような曲が揃っています。最近、Steely Danなどブラック系以外のジャンルも含めてPurdieのプレイを改めて聴いており、ドラムに詳しくないのですが、そのGrooveに惚れ惚れしてしております。これまで弊ブログで紹介した作品にも多数参加しており、ぜひ聴いてください





















Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
お酒のお供度♡♡♡♡♡

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