つのだ⭐︎ひろ / Ballad (1982) – 山岸潤史

メリー・ジェーンだけではありません

A1. You Win Again
 2. Misunderstood
 3. First Of November
 4. You Can Have Your Cake
 5. Lonely Days
B1. Mary Jane
 2. One Sided Love
 3. Can't You Hear The Song Of My Heart
 4. Lullaby
 5. I Love Tokyo

タイトル通り、バラードを集めたアルバムです。確か、高二だったかと思いますが、バイトの給料が入ったので、地元のレコード屋で裏ジャケに山岸さんの名前を見つけて新品で購入しました。(同じく山岸さん参加のMYXと迷ったのですが、当時は背伸びでスロウが全てと思っていたので、迷った挙句タイトルでこちらに決めました)全編、オリジナル・英語詞です。豪華なメンバーに加え、曲によっては壮大なオーケストラもバックについており、それなりに制作費がかかっているかと思いますが、世界で勝負したかったのでしょうか?直前にはJap'sGap'sという大所帯のバンドでLPも2.5枚(1枚はミニLP)出しており、これら全て曲・演奏とも世界で通用する内容だと思います。体格も、声も日本人離れしてますし!(残念ながらセールス的には振るわなかったようです....CD化もされなかったのでしょうか?)10代の頃に繰り返し聴いた思い出深いアルバムの一つです。もちろん、今聴いても新鮮です。なお、ほぼ同じメンバーで、セッショングランプリとしてのライブ盤と、Salena Jones の日本製作盤も出ていますので、そちらも追ってご紹介できればと思います。

<聴きどころ>

この頃の山岸さんはストラトがメインのようで、この盤でもハーフトーンを中心に美しい音色を奏でています。A1では、鈴の音のような囁くようなソロを、一転してA4.ではディストーションサウンドでの大きなソロを聴かせてくれます。(超有名なB1.は、オリジナル同様、スペースバンド時代のギタリストの角田さんがソロを弾いています。山岸さんの泣きのソロも聞いてみたかった気がします。ちなみに、Salena jones のバージョンでは、セミアコもしくはフルアコのクリーントーンでジャズっぽいソロを弾いています。)バッキングも様々なパターンで曲を盛り上げています。アルバムの中では地味な存在なのですが、A5のバッキング、オブリは特に印象に残ります。コピーしてみると、Davit.T やGaleの音使いに似ていて、それをストラトのクリーントーンに置き換えてオリジナリティを作り上げているようです。Chickenshackのライブで楽屋にサインをもらいに行った際、どうやってバッキングをマスターしたのですか?と聞いたら、毎日ギターを弾いていろいろやっているうちにやな!という哲学的な返事をいただきました。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡        

Rufus のTony Madenさんのライブにゲスト出演したようです。素晴らしい!

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