アンリ菅野 / My Funny Valentine (1986) – David T. Walker

JazzmenではないメンバーとのスタンダードJazzです。

A1. Take The "A" Train
 2. Misty
 3. Satin Doll
 4. You'd Be So Nice To Come Home To
 5. Hello

B1. My Funny Valentine
 2. I Can't Give You Anything But Love
 3. What's New
 4. Take The "A" Train (2nd Version)




アンリ菅野さんの'86年の作品です。前作Sunshine Dreamに続きDavid T. Walkerプロデュースで、バックもWarm Hearts(Jerry Peters (Key) Scott Edwards (B) James Gadson (Ds) Herman Riley (Sax) が担当しています。(ドラムがNduguからGadsonに変わっています)前作が達郎さんやユーミンのカバーも含むPops,AOR中心だったのに対し、本作ではJazz Standardを中心としています。ニールオダさんのライナーノーツによれば、前作レコーディング時に、このメンバーでJazzスタンダードを歌いたいとのアンリさん自身のリクエストで急遽実現したそうです。(オーバーダビングなしの一発録りとのことで、重ねが無い分ライブのような臨場感があります。David T.もGadsonもスタンダードな丸々1枚JazzをやっているLPはその後も聴いたことがなく、レアな1枚でもあろうかと思います。(とりあえず演りました的な即席感はなく、これぐらいの達人たちになるとジャンルの壁なんぞは関係ないということを感じさせる完成度の高い演奏です)
ジャケットもバブル感、オシャレ感がなく、好感が持てます。(売る気があったのか?という気もしますが内容で勝負したかったのでしょう)
一時期はCDは高値でしたが、最近は落ち着いた値段で出ていることもあるので見つけたらぜひ聴いてください。(逆にアナログは値段が上がっていますのでアナログファンの方も見つけたら買いです!)

<ギターの聴きどころ>

Gadsonのカウントに続いて、Scott EdwardsのフレットレスベースでA1が始まります。(ここだけでGroovyです!)David T. は様子窺いなのか小音量でコードを刻みます。
A2ではコードプレイを基本としつつ、時おりオブリを交える絶妙な音選びです。ソロもいつものDavid T.節ですが、違和感全くありません。
A3ではベースとハットだけで歌い出しますが、コードなしで歌いこなしてしまうアンリさんの音感、歌唱力さすがです。ソロはサックスとピアノ、ドラム(堂に入ってます!)で、David T.は刻みに徹しています。
A4もコードプレイです。
Lionel RichieのA5では、イントロのオクターブ、歌が入ってからのバッキング、情感に溢れたソロ、エンディングでのプレイ、どれも素晴らしく、本領発揮という感じです。この曲だけエレピです。
B1でのロングソロの表現力も圧巻です。
スタジオ内のガヤまで収録したB2、コードの刻みはあえてギターのトーンを絞らず、トレブリーなサウンドのままピッキングで表情をつけています。
ユニークなハーププレイでスタートするB3は、ギターのみの伴奏なので、David T.のバッキングプレイがたっぷり聴けます。この曲だけギター重ねている気もします。
A1の別バージョンのB4では、エンジンが温まってきたかのごとく、パーカッシブなソロを聴かせます。ベース、ピアノ、ドラム、サックスのソロもそれぞれ見事です。スタジオ内で遊びでやっていた演奏が思いのほか良かったのでアルバムにも収録したのでしょうか。ライブで言えばアンコールのような感じです。
しかし、Gadsonのドラムは、Jazzをやっても重量感と迫力に溢れていて凄い!


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡  
酒のお供度♡♡♡♡♡

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