Stephanie Mills / I’ve Got The Cure (1984) – David T. Walker

B3の素晴らしさに尽きます!

A1. The Medicine Song
2. Edge Of The Razor
3. In My Life
4. Give It Half A Chance


B1. Outrageous
2. You Just Might Need A Friend
3. Everlasting Love
4. Rough Trade
5. Undercover




Stephanie Millsの'84年の作品です。8枚目にあたり、プロデュースとアレンジをGeorge Duke(A1,A3,B2,B4,B5ではHawk)が担当、その人脈でのミュージシャンがバックを務めています。 '75年にミュージカル"Wiz"(弊ブログではサントラを紹介しました)でドロシー役を演じて注目を浴び、レコードデビューを果たすも泣かず飛ばずで、'79年の”What Cha' Gonna Do with My Lovin'”がようやくヒット、ゴールドディスクに輝き、その後も順調にアルバムをリリース、本作もシングルカットされたA1がBillboard Dance Club Songs chartでNo1になり、アルバムもチャートインしました。
私が彼女を知ったのは上京直後に購入したTeddy Pendergrassの”TP”の「Feel The Fire」でのデュエットで、特徴あるハイトーンは少し作った感じがあると思いつつも結構気に入っていて、90年代の半ば以降ソロでもLPを出しているのを発見し集め始めました。USAでの人気に比して日本では評価が良くないらしく、多くは安箱からゲットしました。本作はそのうちの1枚で、来日記念盤として発売された日本盤の中古を購入しました。

<ギターの聴きどころ>

この時代流行の電子音でスタートし、ハズレだったかもと思いながら歌詞の書かれたインナーを見ると曲ごとに参加ミュージシャンの名前が書かれており、B3にDavid T.の名前を発見、B面にひっくり返し3曲目を待ちました。George Dukeの弾くエレピに導かれ曲が始まります。ドラムは電子ですがベースはFreddy Washington、Moogも不自然ではありません。 ヴォーカルと同時に左から「あの音」が入ってきました。歌に寄り添うシンプルなオブリなのですが、一つ一つの音がメロウ、タイミングや音遣いも絶妙で、ずっと聴いていたいと感じさせるサウンドとプレイです。1曲だけの参加ながら、大きな存在感を残しています。
他の曲では、Paul Jackson Jr.がA2とB1でいつものチキチキシャリーンのバッキングを披露していますが曲が好みではないので繰り返し聴くほどではありませんでした。 B2やB5も同系統のサウンドなのですがその他の曲にも参加しているBruce Gaitschという人のようです。Rockなリフやソロなどもこの人のようです。(日本では、80年代中期以降ポップスでもゴツいアームがついたSSHのストラトでバッキングはシャリーン、ソロはヘヴィという金太郎飴が流行りましたが、海外でも例外ではなかった?)
この時期の電子音とダンスとロックのFusion(融合)したサウンドは洋の東西を問わず、当時も今も全然好みではなく、このLPも、デジタル化してからはB3しか聴いていません、他のLPはよく聴くので、Stephanie Millsの作品のなかで一番聴いてないかも?
しかし、B3はそれを上回ってあまりある素晴らしさです!David T.ファンの方は是非聴いてください。



Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ B3に限ります。
酒のお供度♡♡♡♡ B3に限ります。

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