山下達郎 – Moonglow (1979) – 松木恒秀

2曲だけの参加ですが、音数少ないバッキング.ソロとも絶妙です。

A1. 夜の翼 (Nightwing)
 2. 永遠のFull Moon
 3. Rainy Walk
 4. Storm
 5. Funky Flushin'

B1. Hot Shot
 2. Touch Me Lightly
 3. Sunshine −愛の金色−
 4. Yellow Cab
 5. 愛を描いて −Let's Kiss The Sun−


 
山下達郎さんの'79年の作品です。流石にこのクラスになるとWikipediaにもまとめられているのですね。4枚目にあたる本作、メンバーは達郎さんのバックの常連の手練れな方々です(Wikiにも個別のクレジットまで記載されていますがインナーもご参照ください。これまでそれほど商業的に成功したわけではないのに凄い顔ぶれが集まっています)
達郎さんを聴き始めたきっかけのひとつは、松木さんのギターです。20歳の頃に深夜のFMで流れた「Candy」で、間奏のソロにやられました。聴いた瞬間松木さんと解る音数の少ない絶妙なプレイ、翌日早速、中古で"Spacy"のLPを買いに行きました。(この辺は大貫妙子さんとほぼ一緒です)その後も中古店のカウンターで、検盤するふりをしてインナーのクレジットを眺め、松木さんの名前を見つけて本作やGo Aheadを買いました。当時は、CDが既にでていたので、アナログはそれほど高くなかったと記憶します。(最近は値段が上がってきていて驚きです)どの作品からも、達郎さんの曲、アレンジ、バックも含めた演奏に関する強いこだわりが感じられ、当時邦楽はほとんど聴いてなかったのですが、時折ターンテーブルに乗せていました。
つい先日、11年ぶりの新作が発表されましたので、もう、松木さんも土岐さんもポンタさんも参加できないことは残念ですが、買って聴いてみたいと思います。


<ギターの聴きどころ>

松木さんはA4とB2に参加しています。(ポンタさん、岡沢さん、土岐さん、佐藤博さんとのセットです、豪華!)
A4、なかなか始まらないと思いつつ聴いていたら、風の音に続いて、左からDavid T.のようでいて微妙に違うダブルストップやシングルミュートが徐々にフェイドインしてきました。ヴォーカルが入った後も、ポンタさんと岡沢さんのタイトかつGrooveのあるリズムの上で、チョーキング、小指トリルなども交えながら自由に泳ぎ回るようなバッキングが続きます。(吉田美奈子さんのRainy Dayと共通するプレイです)土岐さんを引き継いでのソロは、空間をたっぷりとってタメとツッコミ、ピッキングの強弱による表現力に溢れたプレイで、休符も音楽ということを体現しています。コピーしても、ノートを追いかけることはできてもタイミングやニュアンスは真似できないですね〜。
後に、Nick DeCaroもカバーしたB2(ギターはDavid T.)では、佐藤博さんの奏でるRhodes(これまた音数少ない!)、土岐さんのアルトと共に、コーラスサウンドによるバッキングでMellowに彩ります。キングトーンズに提唱した曲のセルフカバーのようですが、本場のソウルグループが歌ってもサマになるであろう美メロです。

驚くのは、他の曲での達郎さんのカッティングのうまさです。自身はギタリストではないと言っていますが、ギターマガジンでも特集が組まれるほどの個性と腕前です。ライブは行ったことがなく、レコードでしか聴いていませんが、これを弾きながら歌うとは!
B4では、ソロも披露していますが、テレキャスのクリスピーなサウンドを活かした味わい深いプレイです。(師匠と公言する松木さんの影響が大きいですが、指弾きのところなどJohnny "Guitar" Watsonを彷彿とさせるところもあります。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡   
お酒のお供度♡♡♡♡

Yahooニュースでも取り上げられたインタビューで、サブスクには提供しないと明言されていました。レコードやCDなど、媒体で聴いて欲しいということと思いますので、サンプルとしてのYoutubeの掲載は今回は控えました。

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