David T. Walker / On Love (1976)

今日が81歳の誕生日、いつまでもお元気で長生きしてください。
A1. On Love 2. I Wish You Love 3. Lovin' You 4. Our Lives 5. The Windows Of The World B1. Feeling Feeling 2. Kinda Sorta 3. Let Me In Your Life 4. I Get High On You 今日、誕生日を迎えたDavid T.の'76年の作品です。Odeでの3枚目、通算で6枚目のリーダー作となります。豪華な盟友達がバックを固めていますが、テクニカルな要素は感じられず、主役のDavid T.のギターとともに甘く美しい世界を作り上げています。 初めてきいたDavid T.の曲がNHKの「軽音楽をあなたに」で放送されたA2とA3で、まだ高校生でしたが美しい音色と譜割の常識を無視した独特のプレイに一発でやられました。そもそものきっかけは、中学生の時に夢中になっていた高中さんがヤングギターで自分のギターを紹介しており、その中にトンガリのバードランドがあって「David T.Walkerの影響で買った」とコメントしていて、David T.とは一体誰?という感じでした。チェックしていたFMレコパルに名前を発見、試しに聞いてみようと思いタイマーでカセットテープにも録音していたのがラッキーでした。 翌日地元のレコード屋に向かいましたが、本作含め全て廃盤でした。 上京後見つけましたが ボロボロのジャケットで5000円、見送りました。大学の音楽サークルの先輩が所有しているとのことでカセットテープに録音してもらい、ようやく全曲聴くことができました。Y-enceやアンリ菅野さんのSunshineDreamを新譜で買って聴いていましたが、'80年代後期のトレブリーなサウンド(アンプジャズコ?)とは異なり、とにかく甘く柔らかいサウンドで。 その後、3800円の日本盤の中古を発見し、ようやく自分の物として手元に置くことができました。 表のジャケットも美しいですが、裏ジャケには夕暮れと美女とDavid T.とバードランドの美しい写真が載っており、これも大満足です。 しかし、ライナーノーツには、BensonがClaptonでDavid T.が黒いJeff Beckと評されており大きな違和感を感じました。(その他、的外れな内容が多く、まだDavid T.の存在やプレイが正しく認識されていない時代だったでのでしょう) その後、'06年にOde3部作がCD復刻されこちらも即購入しまたが、LPの方が断然音が良くちょっとがっかりした記憶があります。CD発売後値段が下がったUSオリジナルも購入し、都合三枚買いました。
<ギターの聴きどころ>
アルバムの全てが聴きどころです。とにかく聴いてくださいとしか言えない名作なのですが、その中でも、初めて聴いたA2からA3の流れが自分の知りうる音楽の中でも最も好きなものの一つです。A2のシンセによるポップなイントロに続く柔らかく弾むようなプレイ、女声コーラスと(自身のハミング)共に畳みかけるエンディング、ミュートトランペットに続いて入ってくるもうこれ以上甘美なものないというくらいのA3のサウンドとプレイ、全てが完璧で、40年近く聴き続けていますが聴くたびにドキドキし、聴き終えると感動と安らぎがあります。カセットテープ、LP、DAT、CD、iTunesとメディアが変われども、数え切れないくらい繰り返し聴き、今でも聴いています。これからも聴き続けます。 御年81歳、いつまでもお元気で長生きしてください。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡ |
お酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
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