神崎 On The Road / Open My Road (1980) – 山岸潤史

若手フュージョンバンドでの豪快なソロ。

A1. Open My Road
 2. Watch Out!
 3. I Wanna Get A Little Dreamer

B1. No More Salsa
 2. I'm Sorry
 3. Samba De Creek
 4. Inner Memories

 
 
神崎 On The Road の'80年のデビュー作です。神崎 On The Roadは、アルト/ソプラノサックスの神崎ひさあきさんをリーダーとして前年の'79年より活動を開始し、六ピなどのライブハウスでの演奏が注目されデビューに至ったとのことです。神崎さんはこの時24歳、バンドメンバーの平均年齢は22歳とかなりの若さですが、アルバムを通して聞いた印象は、若さだけではない演奏のレベルの高さで、流行り物のフュージョンに飛びついたバンドではないということです。キャッチーで爽やかな曲からJazz的な展開を持つ曲までバリエーションに富んでおり、アレンジを手伝ったコルゲンさんのアドバイス等もあったと思いますが、デビュー盤とは思えない完成度の高さです。
本作も裏ジャケに山岸さんの名前(と写真)を見つけての裏ジャケ買いです。(90年ごろ)エサ箱ではなく1000円以上したと記憶しますが、山岸さんのギター目当てでしたが、期待以上のいい買い物でした。
神崎さんは、この後、二枚のアルバムを立て続けに発表した後、アメリカに旅立ってしまいます。タラレバはないですが、そのまま日本で活動を続けていればトップフュージョンバンドになれたのではないでしょうか?山岸さん同様、地位や名誉よりその時やりたいことをやる潔さを感じました。

<ギターの聴きどころ>

山岸さんはスペシャルゲストとして、A1,A3,B1,B2に参加しています。声をかけた途端にギターを持ってスタジオの現れたとのこと、流石の行動力です。(ギターは、この頃モニターをしていたのでしょうか、ご丁寧にYAMAHASG2000,SA2000Sと書かれています。意外でしたが、YAMAHAのカタログにも名前が載っていた記憶があります。ギターマガジン(2004年8月号)にもSGを弾いている写真がありました。
エレピの美しいサウンドをバックにしっとりとヴァイオリン奏法からスタートするA1,16のリズムに乗って神崎さんの爽やかないソプラノがメロディを歌います。シンセのソロに続いて、山岸さんのドライブサウンドによる熱いソロが入ります。フェイザーのリズムカッティングは唐木さんと思います。
幻想的な美しさを感じさせるA3、ソプラノによるテーマに意表をついて山岸さんのギターが絡みます。ソロでもフィードバックを起こすほどの強いドライブサウンドでロングトーンと早弾きを組み合わせた激しいプレイです。テンポの揺れなどもあり、随所に冒険的な要素を取り混ぜています。
ハードロックかと思うようなギターイントロのB1(アームプレイが入っていますが、SGにもSAにもアームはないので山岸さんではない?),ラテンリズムに転じ、アルトとユニゾンで官能的なメロディを奏でます。イントロ、テーマ、1stソロは唐木さんで、2ndソロが山岸さんでしょうか?
Mike Mainieriのカバーの美しいB2も、バイオリン奏法からエレピをバックに粘っこくタメたフレーズをプレイし、神崎さんのアルトテーマに引き継ぎます。コーラスがかかったソロでもオクターブなどJazz的な要素を交えつつもタメを聞かせた泣きのプレイです。この曲はSAでしょうか?
A2は、後にソロでも活躍する天野さんの曲で、天野さんがハム系のクリーントーンで抒情とスピード感を併せ持ったテーマ、ソロをプレイします。
山岸さんは、2ndでも1曲参加し、熱いソロを披露しています。





Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡   
お酒のお供度♡♡♡♡

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