Percy Mayfield – Sings Percy Mayfield (1970) - Eric Gale
Urbun Bluesの大御所のバックでGaleのプレイがたっぷり堪能できます。
A1. Yes, You'll Play 2. Live Today Like The Day Before 3. The Highway Is Like A Woman 4. Painful Party 5. You Wear Your Hair Too Long 6. To Live The Past B1. My Friend 2. A Lying Woman (Not Trustworthy) 3. To Claim It's Love 4. My Error 5. The Country 6. This TIme You Suffer Too Percy Mayfieldの'70年の作品です。Percy Mayfieldは多くのカバーがある「Please Send Me Someone to Love」(弊ブログでも山岸さん、David T. & Joe Sample、Urbie Green、Ruth Brownのバージョンを取り上げています)のオリジネイターであり、シンガー&ライターとして'50年代を中心に多くのJazzyで都会的なBluesの名曲を残しています。 シンガーとしては、渋い低音で淡々と歌うタイプであり、熱情に任せてシャウトしたりするタイプではありませんが、自身の作る甘いメロディにはマッチしていて、独特の魅力があります。 本作は、’90年代の頭、新宿UnionでOtis RushのLPを探している時にたまたま目にし(アルファベット順に並んでいるので)、裏を返したらGuitar solos By Eric Galeの文字が目に飛び込んできたので、その当時はGaleがBlues系のレコーディングに参加しているのを知らなかったこともあり、そのまま捕獲しました。お目当てのOtis Rushのレコードは見つかりませんでしたが期待以上の「外道」が見つかりました。 70年代の頭、B.B.やAlbert Kingも新しいBluesに取り組んでいた時期で、本作も本来の持ち味のUrbanなBluesに加え、FunkやSoulを取り入れたアルバムになっています。メンバーはフューチャーソロとしてGaleとテナーのSeldon Powellしか書かれていませんが、フレージングから、ドラムはBernerd Purdie、ベースはChuck Raineyの黄金のリズム隊ではないかと思います。
<ギターの聴きどころ>
Galeは全曲に参加しており、左でメインのギターを担当しています。 ホーンのリフや女声コーラスが印象的なFunk BluesのA1でスタートします。Galeは、軽いナチュラルドライブの乾いたサウンドで、B.B.やAlbertの影響が感じられるスクイーズギターでヴォーカルに絡みます。良い感じです その後も、A2やA5のFunk BluesではWahも使いつつ、シングルノート、小刻みなオブリ、スライドを交えたコードプレイ、カッティングなど多彩なバッキングで盛り上げます。 スロウのA3、A6、シャフルのB2では、B.B.を思わせるチョーキング、ビブラートで、タメのある泣き節を聞かせます。 メロウなB3、B4、B5では、ダブルストップやオクターブを使ったメロウバッキングで曲に彩りを添えます。合間に入るチョーキング、ビブラートの切なさもGaleならではのプレイです。 ソロ、バッキングとも多少荒削りながらGale節が既に完成されており、たっぷり堪能できます。 そして、右のバッキングはもしかしてDupreeでは? その後、店頭で見かけることもなく(そもそもPercy Mayfieldのレコード自体見かけません)、入手できて本当にラッキーでした。 Amazon Musicにはあるようなので、Galeファンの方は、ぜひ聴いてください。
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡♡ |
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