Ashford & Simpson / I Wanna Be Selfish (1974) – Cornell Dupree

ソロはありませんが確かな存在感です。

A1. Spoiled
2. Everybody's Got To Give It Up
3. I Wanna Be Selfish
4. I Had A Love
5. Main Line


B1. Ain't That Something
2. Don't Fight It
3. Ain't Nothin' But A Maybe
4. Over To Where You Are
5. Take All The Time You Need




Ashford & Simpsonの'74年の作品です。Motownのライターユニットとして多くの名曲を生み出した後、73年にデビュー、本作は2ndとなります。前作同様、アレンジこそ大御所Paul Riserに任せるものの、曲は全て二人の自作、プロデュースも担当しています。USAのR&Bチャートで30位とセールス的に成功したわけではありませんが、おしどりDuoの二人の作る美しい曲とソウルフルなヴォーカル、そしてバックの確かな演奏によっていい作品に仕上がっています。
Ashford & Simpsonは時代を遡って買い集めていった(80年代リリースの安レコをワンコイン等で先に買い、それほど安くない70年代ものを後から入手しました)ので、本作を購入したのは00年代後半でした。

<ギターの聴きどころ>

これまで、Gale参加作として、時期を遡って”Is It Still Good To Ya (1978)”、”Send It (1977)”、”Come As You Are (1976)"を紹介してきましたが、本作はDupreeが参加しています。(ギターでは他にJerry Friedman, Keith Loving Illedgeがクレジットされています。)
スロウのA1、ヴォーカルに続いていいタイミングでダブルストップのスライドが入ってきて、Dupreeのプレイが確認できます。
軽快なA2でも、カッティングの合間にダブルストップのスライドを効果的に組み入れ、2音だけでコード感を出しています。
A3ではヴァイオリン奏法やチョーキングによるオブリで二人のヴォーカルを彩ります。
アップのA5では独特のタイム感のあるカッティングでGrooveを作ります。
B2でも小音量ながらダブルストップのスライドやコードの崩しを巧みに組み入れたバッキングで、後半には弦を弾くようなチョーキングプレイも聴けました。
スロウのB4では、トーンを絞ったサウンドによるハーモナイズドチョーキングやダブルストップのBluesyなオブリでムードを盛り上げています。
1曲が短いこともありソロはなく、音量も大きくありませんが、存在感を感じさせるプレイです。Gale参加作品よりも軽やかな印象を受けますが、二人のギターの違いが多少なりとも影響していると思います。前述のGale参加作品とも聴き比べてみてください。



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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