Ashford & Simpson ‎– Is It Still Good To Ya (1978) – Eric Gale

Galeの生音疑惑! クドさほどほどです。

A1. It Seems To Hang On
 2. Is It Still Good To Ya
 3. The Debt Is Settled
 4. Ain't It A Shame 

B1. Get Up And Do Something
 2. You Always Could
 3. Flashback
 4. As Long As It Holds You


 
 
悩ましくも美しいジャケットの'78年の作品です。60年代にRay Charles のLet's Go Get Stonedの作者として有名になり、その後Motownで数々の名曲を生み出しています。(Ain't No Mountain High Enough、Ain't Nothing Like The Real Thing、Reach Out And Touch (Somebody's Hand)、Remenber Meなど、枚挙にいとまがありません)ワーナーに移籍後はアーティストとしても活躍し、本作をはじめ、いくつものヒットアルバムを発表しました。もともと作家チームであることから曲作りに長けていて、キャッチーな美メロは耳に入りやすく、かつ印象に残ります。実生活でもおしどり夫婦だったので、息の合ったデュエットが曲のよさをより引き立てます。とはいえ、日本での人気は今ひとつだったのでしょうか、この盤を含み、数枚を新宿UnionのSoul館で5枚まとめ買いで1000円(B1に有った時によくやっていました)セールで購入しました。(まあ、ジャケットも盤もそれなりに痛んでいましたが)ポップなところがDeepなSoulマニアには敬遠された?

<ギターの聴きどころ>

Galeは全曲に参加しています(ギターはGale一人)。しかし、さすがGale、ここぞとばかり弾きまくることはなく、カッティング、オブリを使い分け、曲に彩りを添えるというよりは、曲の一部としてプレイをしています。A2やA4などで時々繰り出されるチョーキングやビブラートもいつもほどコテコテではなく、聴きやすいです。ただし、ギターのトーンはいつも以上に硬質です。いつものSuper400と思いますが、同じSuper400使いのKenny BurrellやJimmy Ponderなどの豊潤なサウンドとは対極で、フェイザーがかかっているものの、新品の弦に張り替えて、アンプを通さず生音を録音しているかのようなアコースティック音に聞こえます。(B2,B3などの低音弦のプレイでは胴鳴りを感じるほどです)アクシデントでアンプや卓がいかれたので、18インチの巨体を活かしてそのままマイクを立てて録音したのでしょうか?
以下は想像です。
Gale:「アンプが飛んだぜ!」レコーディングディレクター(以下RD)「まいったな・・スタジオ今日までしか押さえてないのに・・Galeさん、生音でかいので、そのままマイクで取っていいですか?ピッキングいつもより強めでお願いします」Gale:「俺はいいけど。でもギャラをはずめよ!」RD:「勘弁してくださいよ、予算ないんで。バレないように後で軽くフェイザーかけときますね」という感じでしょうか?
Ashford & Simpsonの他のアルバムにもGaleが参加しています。タイトル曲は、私の大好きなTeddy Pendergrassもやっていて、こちらでもGaleが弾いています。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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