Ashford & Simpson / Send It (1977) – Eric Gale

美メロとGaleのクセの強いプレイが意外と合います。

A1. By Way Of Love's Express
2. Let Love Use Me
3. Don't Cost You Nothing
4. Send It


B1. Top Of The Stairs
2. Too Bad
3. Bourgié Bourgié (Instrumental)
4. I Waited Too Long





Ashford & Simpsonの'77年の作品です。曲作りやプロデュースなどの裏方から、シンガーとして表舞台での活動に軸足を移し、5枚目の本作で初のゴールドディスクを獲得しています。自作曲を自らプロデュース、前作参加のGadd,Teeはいませんが、 Stuffからは、Chris ParkerとGaleが参加し、豪華なメンバーを集めて、安定の美メロを歌うヴォーカルも熱を帯びています。
"Is It Still Good To Ya"のところで書いた通り、Unionのエサ箱から70年代〜80年代の一連の作品を入手しました。後になってよくよく調べてみたら、2010年以降LP未収録のボーナストラック(別バージョン)が入ったCDが再発されたようで、LP所有者がボートラ聴きたさもあってLPを叩き売ったのだと思います。(なぜ30年の時を経てそういう売り方をするのでしょうか?自分はLPを安く買えて恩恵を被っていますが。再発CDは未だ購入していないのですが、現在はサブスクで聴けるようなので時間がある時に別バージョンを聴きまくりたいと思います。しかし、配信、iPodには入れられず不便すね。(iPod Classaicを512GBに増量し未だに愛用しています。この1台で全て完結したいのですが、配信ファイルはiPhoneで聞かざるを得ません)

<ギターの聴きどころ>

GaleはA1, A3, A4, B3, B4の5曲に参加しています。
A1.いきなり物々しいシンセ音で、当時は最先端だったのかもしれませんが、今聴くとちょっと陳腐感があります。ただ、その後のキャッチーなメロディや曲の展開などさすがという感じです。Galeは左右に重ねており、カッティングの合間にチョーキングなどのオブリを挟んでいます。(左がメインかと思いきや、右からもオブリが入り、この辺は気分次第でのアドリブなのでしょうか)
FunkyなA3でも左カッティング、右のシングルトーンやオブリで盛り上げています。ブリッジ部分ではタメとツッコミ、ロングトーンと畳み掛けのGale節が炸裂します。エンディングに向けても熱く弾きまくります。
A4のスロウ、イントロでは、右からストリングスが入っているのもお構いなしで左からヴァイオリン奏法を1音だけ入れてきます。これがタイミングといいサウンドといい実にいい感じです。その後は控えめにコードを刻んでいます。(あまりやりすぎないで!と頼まれたのでしょうか)
B3は左右からの独特のミュートの後、ザクザクとしたカッティングに移行します。インストでしたがソロはありませんでした。
ラストのスロウでも、曲の盛り上がったいいところで、シンプルながらこれ以上ないというぐらい切ないチョーキングのロングトーンをぶっ込んできます。(この曲は好きに弾いていいよ!と言われたのでしょうか)クセの強いGaleのプレイが美しい曲のスパイスになっています。
その他の曲では、Steve Khanがギターです。カッティングやシングルミュートなど、Galeに寄せているような気がしますが、スムースでクールです。
70年代中期〜後期のAshford & Simpsonの他の盤でも、美メロと完成度の高いアレンジ、時折熱いシャウトをぶつけてくるAshfordのヴォーカル(あまりシンガーとして語られることがありませんが、魅力的だと思います)に加えて、Galeのプレイが聴け、おすすめです。







Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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