Cornell Dupree / Cornell Dupree’s Saturday Night Fever (1977)

イナたいギターとはこういうプレイをいうのでしょう!

A1. Stayin' Alive
 2. Boogie Nights
 3. Shake It Well

 
 
B1. How Deep Is Your Love
 2. Lovely Day
 3. Slip, Slidin' Away
 4. It's So Easy




 
 
Cornell Dupree の'77年の作品です。2枚目のリーダー作にあたり、時代を反映した最新Discoものや最新ヒット曲を含むカバー曲で構成されています。Stuffとして人気が出始め他時期ですが、バックメンバーも異なり、Versatileというマイナー?なレーベルからリリースされています。
記憶が曖昧なところがありますが、Dupreeのソロ作として購入した最初の1枚だったと思います。店名も忘れてしまいましたが80年代の後半、渋谷にあった小さな中古レコード店(当時は中古店渋谷や新宿、中央線の各駅沿いなどたくさんあありました)で偶然見つけ、1500円ぐらいでした。カバー曲集ということは後で知り、全てオリジナルより先に聴きました。(A1ぐらいはなんとなく当時ラジオで聞いていた気がします。映画は見ておりません。)Dupreeにより深くハマるきっかけとなった1枚です。





<ギターの聴きどころ>

大ヒットしたBee GeesのA1,いわゆるディスコのリズムなのでしょうが、リズム隊のGroove感が全く違います。単調なビートにならず、10分以上ある曲ですが、長さを感じさせません」。Dupreeのギターはいつも通りタメを効かせたもので、ジャストのタイミングではなく、踊る人もギターに集中していると微妙にステップやアクションがずれてしまうのでは?
A2はFunkバンドのHeatwaveのカバーです。静かなイントロから盛り上がる構成、基本的なメロディーは原曲同様ですが、ベースの入りはJazzっぽく、Dupreeのギターはテーマこそ辿っていますが、ソロに移るとオリジナル感を感じさせないフリーなプレイです。
Dramaticsのカバー(オリジナルも必聴です!)A3はL.J.の熱唱とは異なるテイストでタメタメでプレイしています。薄くフェイザーのかかったサウンドが一層のペキペキ感を際立たせます。
B1もBee Geesのカバーです(この曲も大好きな曲です)。とろけるような甘いメロディを感情を込めて紡いでいきます。さりげない左のバッキングもグッドです。レコードに傷があり、ノイズが入るのが残念です,
B2はBill Withersのヒット曲で、キャッチーなテーマを淡々とたどっています。左のサックスとの掛け合いも余裕がある感じです。Wilbert Longmireもカバーしているので聴き比べてください(Dupreeも参加しています)
B3はPaul Simonのカバーです。レゲエテイストにアレンジされ、リラックスした感じのプレイです。チョークダウンとJohnny "Guitar"Watsonばりのペキペキプレイ印象的です。(ギターを始めた頃大きな影響を受けたとインタビューで語っていました)
B4はBuddy Hollyのカバーです。ホーンがR&B感を盛り上げています。(Gadd GangのI Can't Turn You Looseに共通するものを感じました。)なお、この曲は大場久美子さんもライブでカバーしています。バックを務めた松木さんセレクト?
初めて聞いた時は、Stuffとは違った印象を受けました。メンバー、選曲/曲のアレンジなどが異なるので当然かもしれませんが、エフェクトの少ないナチュラルトーンやBluesyなプレイなど、こちらの方も気に入ってよく聴いていました。イナたいギターというのはまさしくこういうプレイを指すのでしょう。
傷のない盤を買い直したいのですが最近見ません。







Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

Follow me!