Earl Klugh / Wishful Thinking (1984) – Eric Gale, Phil Upchurch

Klughのレコードがうちにく〜る〜(By ザキヤマ)

A1. Wishful Thinking
 2. Tropical Legs
 3. All The Time
 4. A Natural Thing

 
B1. Once Again
 2. Take It From The Top
 3. The Only One For Me
 4. Right From The Start
 


 
Earl Klughの'84年の作品です。ガットギターによるFusionの第一人者で、'76年のソロデビュー以来多くのアルバムをリリース、柔らかなサウンドと甘く優しい曲調で安定した人気を保っています。Klughの曲はその耳当たりの良さから天気予報などのBGMに多く使われており、知らずのうちに聞いていることも多いと思います。本作は10枚目、Capitalでの最終作にあたり、自作曲を自身がプロデュース、一部の曲はDave MatthewsやDon Sebeskyに委ね、ReggaeやJazzの要素も取り入れています。幅広いジャンルを完成度高く仕上げるためか、Ron CarterやSanbornなどバックも豪華です。
本作は、初めて買ったKlughのアルバムです。90年の半ば、安箱漁りで裏ジャケにGaleとUpchurchの名前を発見、しかも100円、きっといい内容であろうというWishful Thinkingとともにレジに向かいました。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケには個別曲のクレジットがあり、GaleはA1,UpchurchはA3に名前があります。早速聴きます。
柔らかなガットのサウンドに続いて、左から対照的な硬めのロングトーンが入ってきました。これぞGale,ソロなどはありませんがその後もヴァイオリン奏法やタメタメチョーキングなどのオブリでメロウでウォームな曲にスパイスを加えています。
Upchurch参加の3はなんとReggaeのリズムでした。オートWahによるエフェクトの強いスッチャカカッティングを基本としたバッキングで、後半は同じ系統のサウンドのまま主役との掛け合いがあります。やはりKlughとは対照的な一風変わったサウンドとプレイですが、不思議と違和感はありません。
他の曲では、A2のCarlos Riosのドライブサウンドによるよく歌うソロ、Big BandアレンジでのJoe Beckのバッキングが印象的でした。
主役のガットは、暖かく甘いシンプルなガットのサウンドで統一されている一方で、曲によってさまざまな表情をつけ、歌心とテクニックを両立させています。(特にB3では師匠のBenson先生ばりの早いパッセージを聴かせてくれています)
Klughのことは、高校生の頃から音楽誌などで名前は知っていましたが、ガットによるFusion,Jazzに対して今一つ関心が持てず、その後も他に買いたいレコードが山ほどあったためずっとスルーしていましたが、もっと早く聴いておけばよかったと後悔しました。(値段も安いし!)翌日、再度ユニオンに出向き、安箱からまとめて5枚救出してきました。1000円でお釣りがきました。ザキヤマさん風に言えば、「Klughのレコードがうちにく〜る〜、お釣りもく〜る〜」でした。
そして、ガットギターも粗大ゴミから拾ってきました!「ガットギターもく〜る〜」(しつこくてすみません)ヤマハの70年代頭のもの、当時の定価で1万円程度のようで結構いい音なのですが、ネックの太さと弦高の高さが尋常ではなく、ただのオブジェと化しております。

以下はレコーディング時のKlugh(K),Gale(G),Upchurch(U)の会話です(私の妄想です)

K:先輩方、今日はありがとうございました。おかげさまで大変いい作品ができました。深謝致します。
G,U:いやいや、お役に立てて嬉しいよ(最近俺たちヒマだし・・・しかしBesnsonの弟子にしては素朴で礼儀正しい好青年だな・・)でも、エレキは自分で弾かないの?
K:B3のバッキングなどでちょっと弾きました。(これは本当と思います)元々エレキだったんですが、Benson師匠にエレキは俺が弾くからお前は地味なガットにしとけ、って命令されたのでガットに転向しました。
G,U:エレキもいけそうなのに勿体無いね!(Bensonのやつ、Klughに自分を超されると思ってビビったな・・)
K:先輩方のサウンドはとても個性的ですね!Gale先輩はBenson師匠のSuper400と同じ音とは思えませんでした!特注ですか?
G:弾き方と(性格と)エフェクターのせいだよ。
K:Upchurch先輩のサウンドはカエルの鳴き声のようですが、カエルをギターに貼っているせいですか?ど根性ガエルのピョン吉みたいですね。どうやってご飯あげているんですか」
U:これはシールだよ。平面ガエルではない。やはり弾き方と(性格と)エフェクターのせいだよ。
G,U:(こいつ素直というより天然(アコウスティック)だな。話していても調子Klugh(狂う)な・・・・)
K:僕は天然(アコウスティック)ですから!

毎々🐌バカ話ですみません・・・









Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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