Eric Gale / Island Breeze (1983) – Eric Gale

情感とタメのギター!夏らしさもあります。

A1. Island Breeze
 2. We'll Make It, Sooner Or Later
 3. Boardwalk
B1. I Know That's Right
 2. Dark Romance
 3. My Momma Told Me So

すみません、リーダーアルバムです、、、A2.が余りに好きすぎるので。1983年のリリースです。これもNHKの「軽音楽をあなたに」で、夏に聞きたいクロスオーバーみたいな特集で、新譜として放送されているのをカセットテープに録音し、気に入って聴いてました。当時は、まだ音楽やドライブが若者のステイタスであり、夏に海辺をドライブするときのBGMとしてスノッブな男女に FusionやAORが選ばれたようです。(サザンや杉山清貴を低く見ているような奴らが気取って聴いている、目糞鼻糞、と行きつけのレコード店の店員(ギタリスト)が憤っていました)従いまして、日本盤ではジャケットもオリジナル盤から差替えられ、曲順も変わっています。前二作(Blue Holizon,In The Shade Of Tree)もそういう位置づけで出されたようで、Eric Gale の夏の三部作、といったところでしょうか?
そもそも、レコードやギターに夢中で夏のドライブに縁のない生活をしていたのでそういう使い方をしたことがなく、よくわかりません。この年齢になってしまいましたが、今度トライします。オリジナル盤(こんなジャケットです、絶対こっちの上がいい!)、1,000円未満で見つけたら買うぞ!

<聴きどころ>

いきなり波の音から始まり、夏の海感満載で、カリプソのリズムにGaleのあの音色が入ってきます。意外にマッチしています。そしてA2.です。イントロのエレピのm7で始まるアルペジオに、情感たっぷりのギターが続きます。男女のすれ違いをテーマにした曲のようですが、必要以上に歌い上げ無い淡々としたSandy Barberのボーカルに静かに絡みながら、泣きのソロに入っていきます。ボーカルとのコール&レスポンスが続き、エンディングを迎えます。それにしてもなんというタメ!しかもフルアコでは難しかろうハイポジション(19フレットで1弦と2弦のハーモナイズドチョーキングを連発します。)で切なさが倍増します!タメがオリンピックの種目だったらメダル獲得間違いなしです。泣きのギター選手権でも上位入賞確実です。他にも、Crusaders のカバーB3(オリジナルのCarltonの滑らかさに対してこの引っ掛かり、凄い!)はじめ聴きごたえある曲ばかりです。三部作はコアなファンからは人気の無い作品のようですが、ぜひ聴いて見てください。

Emotional度♡♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡   
酒のお供度♡♡♡♡ 

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