Flying Kitty Band (1977) -David T. Walker

総勢8人のギタリスト参加!David T. のギターがFunkyかつMellowです。

A1. はてないイメージ
 2. 僕は宇宙飛行士 Part I
 3. 幼年期からの脱出
 4. 無邪気な勝利
 5. 僕は宇宙飛行士 Part II
 6. 夢のペニー・キャンディーズ
 7. いらだち
 8. 愛の足跡

 
B1. つかみきれないシャボン玉
 2. 10才の誕生日
 3. よじれた魂
 4. 墓石を空へ
 5. 5・4・3・2・1・0
 


 
Flying Kitty Bandの'72年の作品です。Flying Kitty Bandは小椋佳さん・星勝さん・安田裕美さんを中心として結成されたバンドで、プロデューサーはキティレコードの創設者で代表でもある多賀英典さん自らが担当しています。L.A.で録音され、現地の著名なスタジオミュージシャンと、当時Kitty所属の高中さんや深町純さんなど日本勢がバックを務めています。日米混成の超豪華なメンバーで、本作に賭けるキティレコードの力(と制作費)の入れ込みようが窺えます。本作についてはWikiに詳細が記載されていますのでご参照ください。
本作は中高時代にファンであった高中さんと、David T.の参加作であるにも拘らず、情弱のため存在自体を長らく知る機会がなく、入手したのは'10年ごろでした。CD復刻されていたことと、LPもそれなりに数が出たせいか、1000円でお釣りが来た値段でした。

<ギターの聴きどころ>

三つ折りの豪華なインナーにはクレジットがありますが、個別曲の参加メンバーについての記載はありません。まず、両面通して聴いたところ、一番のお目当てのDavid T.はB1,B2に参加していました。
ひっくり返してすぐのB1、イントロ早々に左からテロリロフレーズが聴こえ、ヴォーカルが入った後も、ダブルストップ、シングルノート組み合わせて、矢継ぎ早にお得意のフレーズによるオブリをつっこんできます。中間部とエンディングの2度にわたるソロもいつもより強めのピッキングで力が入っています。
B2ではセンター右寄りに陣取り、今度はダブルストップのオブリからスタートします。グリサンド多用のオブリ、ソフトなピッキングによるソロなど、前曲と比較するとメロウ面を強調したプレイに感じます。いずれにしても、星勝さんのアレンジによる譜面ではなく、David T.のフィーリングでフリーにプレイしていると思われます。
もう一人のお目当てである高中さんについては(同時期のリリースの)、 A1のエンディング付近ととB5のヴァイオリン奏法+ディレイ、A6のセンターのソロ、A8のエンディングのソロはカタいと思います。多くのギターがキャッチーな雰囲気を作るA4のいくつかも高中さんでは?残念ながらDavid T.との共演はありませんでしたが、相当触発されたのか同じタイプのトンガリのByrdlandをこの後購入しています。(”Ballads”のジャケットで抱えています)
A7はJay Graydonあたりでしょうか?総勢8人のギタリストが参加していて、ギターファンにも楽しめる1枚、最近もCD再発されているようですのでぜひ聴いてください。






Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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