Fourplay / Between The Sheets (1993) – Lee Ritenour

Ritenourのうまさが際立ちます。BGMでは勿体ないです。

 1. Chant
 2. Monterrey
 3. Between The Sheets
 4. Li'l Darlin'
 5. Flying East
 6. Once In The AM
 7. Gulliver
 8. Amoroso
 9. Summer Child
10. Anthem
11. Song For Somalia



Fourplayの1993年の2ndです。Bob Jamesのレコーディングでこのメンツが集まり、意気投合してグループとしての活動を始めたそうです。Bob Jamesの作品だとギターはGaleやSteve Khanのイメージが強いのですが、FourplayのようなサウンドにはJazzもプレイでき甘さもあるRitenourがベストだったということだと思います。
この頃からSmooth Jazzなる言葉がFusionに取って代わって売り文句になったのでしょうか、AdLibやJazzLifeでFourplayがSmooth Jazzの代名詞のように大々的に取り扱われていて、天邪鬼なものでゴリ押し感を感じて1stは買いませんでした。
聴こうと思ったきっかけは、IsleyBro'sの3と、スタンダードの4(私はKenny Burrellで知りました)が入っていたことで、確か新宿のVirginで輸入盤を購入しました。
この後、Carlton期まではコンプしました(HeartFeltをピークに、後になるほどマンネリ感を感じ始め、Chuck Loeb期は一枚しか聴いていません)。一番最後に買ったのがデビュー盤でした。
<ギターの聴きどころ>

この4人の参加作品、合わせたら何千枚になるのだろうなどとと考えつつ、どんなサウンドなのか期待とつまらないBGMなのではという不安が混じった気持ちでトレイに入れました。
1曲目、タムとピアノに続いて、シングルミュートのバッキングから入ります。ソロでは緩急のある流れるようなフレーズです。ソロのあとは、シングルトーンとコードプレイを交えたフリーなバッキングです。この曲はCarlton期でもステージでプレイされています。
2は自身の作で、ピアノとユニゾンのテーマからスタートし、ピッキングニュアンスの活きた緩急のあるソロ、やはりフリーなバッキングに続きます。
IsleyBro'sのカバー3、美しさはそのままですが、原曲の無機質なバックに乗ったRonaldのねちっこい歌い方から、優雅なバックに乗ったNathan East とChaka Kahnのヴォーカルに変わったことにより、あからさまなな官能性から、品のある?ムードに変わった気がします。Ritenourのソロも
いつもよりタメていますがいやらしさを感じさせません。
ゆったりとしたリズムのスタンダードの4、ここでもタメたイントロで入り、オクターブプレイなどで情感たっぷりにプレイします。ソロでは、速いパッセージのフレーズも交えます。
5はNathan East作です。もはや誰が作ったかということに関係なく、グループとしてのカラーに染まっていて見事な統一感です。Ritenourはテーマのユニゾンとブリッジ部分のユニゾンを基調に、変化をつけてプレイしています。
6も自身の作で、コードやオブリも交えつつ、単音、複音でテーマをプレイします。ソロもタメを効かせてせて歌い上げています。
少しテンポの上がった7でも音の傾向は変わりません。曲の進行に合わせ各パートとも抑揚のあるフレーズをプレイ(ドラムでさえリズムパターンが複雑に組み合わされています)し、目まぐるしくソロパートが入れ替わっていきます。Ritenourも流暢なフレーズ運びの中に、弾くような強いピッキングを交えアクセントをつけています。
スロウに戻った9,やや明るめの印象がある10,ここでも表情豊かに様々な美しいフレーズをつなげています。(ソロではブルーノートも使用しBluesyさを感じさせる箇所もあります)
メッセージ性のあるラストでは、心なしか思いを込めてプレイしているように感じられました。
インナーにはご丁寧に使用楽器が書かれていますが、L5をJazzトーンだけではなく、アコギっぽく使っているように感じました。自分の駄耳では335とギターシンセの出番が??でした。(泣)
達人たちの熟練しつつもエゴを出すことのないリラックスしたプレイ、ムードが統一されていてBGMに最適なのでしょうけれども(FMでしょっちゅうオンエアされていました)、それだけでは勿体無い気がします。
Ritenourは、優等生的な器用さとクールさゆえ、クセの強いものが好きな私なんぞはちょっと敬遠しているところもありましたが、この盤では引き出しの多さ、決してひけらかすことのない卓越したテクニック、歌心、もう少しはじけるところがあってもいいのにと勝手に思いつつ、見事にハマりました。ここから、エサ箱で叩き売られているソロ作を再度集め始め、LPはコンプしました。


Emotional度♡♡♡♡  淡々としているようでなかなかに熱いです。 
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡♡         

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