Fourplay / Fourplay (1991) – Lee Ritenour

心地よさに溢れています。

 1. Bali Run
2. 101 Eastbound
3. Foreplay
4. Moonjogger
5. Max-O-Man
6. After The Dance
7. Quadrille
8. Midnight Stroll
9. October Morning
10. Wish You Were Here
11. Rain Forest




Fourplayの'91年のデビュー盤です。Bob James,Lee Ritenour, Harvey Mason, Nathan Eastの4人がBJのリーダーアルバム録音で集まった際、意気投合して自然発生的に結成されたスーパーグループ、チャート面でも大成功し、BillboardのContemporary Jazz Chartで33週間連続1位を記録し、Fusion衰退後に取って代わったSmooth Jazzの金字塔となリました。
日本でもバブル終焉直前の時期、当時はAdlibやJazz Lifeで「大人のための音楽」として大きく取り上げられていたことを記憶していますが、当時は先行したChickenshackはよく聴いていたものの、天邪鬼な性格もあってスルーしてしまい、Fourplayの作品の中では一番最後に買った1枚です。Ritenour期の作品を聞く頻度はCarlton期の半分以下(Chuck Loeb期は1/10 以下)なのですが、先日のCarltonの来日公演で1をアンコールで取り上げており(Fourplayの曲であることはすぐわかったのですが、Bali Runであることはオクターブのリフを聴くまで思い出せませんでした)、ライブから帰宅後、改めて聴いた次第です。

<ギターの聴きどころ>

Ritenourは、高校の頃まで"Rit"やベスト盤など数枚やEric Taggの作品を聴いていたにも関わらず、上京後はBlack一辺倒になってしまい大学の4年間では全くと言っていいほど聴かなくなってしましました。その後、Isley'sのカバーを含む2枚目を聴いて思い出したようにLPを安箱から買い集めたのですが、ここでメインで取り上げているギタリストと比べると、感性というよりは理性優先の印象があり、美しいメロディも流暢なアドリブもどこか計算しながら弾いている気がして、上手いなあと思う一方で今一つ深く入り込めないところがありました。本作でもL5、335、エレガットを曲によって巧みに使い分け美しいプレイ満載なのですが、Marvin Gayeのカバーの6でも、ところどころで弦をはじくようなピッキングあるもののスムースすぎて物足りなく感じてしまいました。強烈な個性を発揮するよりは調和を大事にするギタリストなのかもしれません。これはもう全く好みの問題なので、本作なども音楽的なことを意識させず、いろんな場面でBGMとして使うには邪魔にならない心地よさがあるのでしょう。Fourplayのタイトルの意味する通り、それを狙って制作されたのかもしれません。
青空の下で聴く音楽ではないですが、日が暮れるのを待ってぜひ聴いてみてください。




Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
夜のお供度♡♡♡♡♡

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