Grimaldi-Zeiher / Grimaldi-Zeiher (1978) – Larry Carlton

歌はおフランスでシェーざんすが、Carlton 大活躍で大満足ざんす!

A1. Season
 2. Trop De Mots (Too Many Words)
 3. Sinbad
 4. Le Silence Remplit La Maison (Silence Fills The House)
 5. Les Adieux(Goodbyes)

 
B1. Entre Chien Et Loup (Between dog and wolf)
 2. La Star Des Couloirs (The Star of the Corridors)
 3. Des Enfants Jouent (Children play)
 4. Conversations
 5. Et Je Recommence (And I start again)
 


 
Grimaldi-Zeiherの'78年の作品です。フランスのデュオのようですが、ネット上の情報も少なく詳細はよくわかりません。日本で言えば、チャゲアスあるいはH2Oのようなものなのでしょうか?アメリカではAlessi?
二人ともBernardの名前、Grimaldiが歌い、Zeiherがギターとコーラス、楽曲は単独のものと共作のものがあります。(とするとGrimaldiが飛鳥、Zeiherがチャゲのような役割?)そして、CarltonやRitenour,Jeff PorcaroなどL.A.の腕利きセッションミュージシャンが参加しています。リリースは大手のRCAです。
本作は90年代の半ば、パリで買いました(嘘です。ユニオンのAORコーナーでの発掘品です。)港のカフェでブランデーを飲み、タバコを吸っている赤ら顔のジャケットが気になり手に取りました。裏ジャケには吉田類さんと太田和彦さんも写っています(これも嘘です)全ての盤をひっくり返してクレジットを見る癖があるのですが、本作はCarltonの名前を発見して購入しました。1500円ぐらいでした。
歌詞はフランス語です。学生時代に二外で仏語を履修していたのですんなり入れました。というのは大嘘で、所詮は「可」での単位取得、何を歌っているのかさっぱりわかりません。せめてタイトルだけでも英訳しておきます。(曲名の後ろにカッコ書きしました)
余談ながら、ギターは女性名詞で納得です。サックスは男性名詞でした。男性名詞と女性名詞の根拠は何ざんす?

<ギターの聴きどころ>

二つ折りの中ジャケには個別曲のクレジットがあり、それによるとCarltonはA1,A2,A5,B1,B2に参加しているようです。早速聴きます。
A1,アコギの爽やかな響きでスタートします。フランス語でのヴォーカルが入ってしばらくすると、テンポが変わりCarltonのドライブサウンドによるトングトーンが被ってきます。左右でハモリながら、ソロではマイナーペンタなども交えながらよく歌うプレイを披露しています。ちょうど自身のソロをリリースした時期、サウンドも同系統です。一発目から大満足です。
続くA2では哀愁漂うムードに一転、ドライブを落としたサウンドで泣きのイントロが入ります。ヴォーカルの合間に、ヴォリュームペダルを巧みに操りながら低音部〜高音部まで使った抑揚の効いたソロが入ります。高音での泣きも美しいですが、低音の締まったサウンドも魅力です。音使いも的確で、そしてなんという歌心!
A5もアコギから始まる哀愁路線です。ここではダブルストップやアルペジオによるバッキングにヴァイオリン奏法や早いパッセージのフレーズを交えています。
B1も泣きのプレイからスタートです。チョーキングとピッキングのコントロールが行き届いた美しいサウンドです。オブリではさまざまなパターンを組み合わせ、後半のソロもため息の出る美しさです。
Jeff Porcaroのドラムが印象的なB2、ここでは中間部でソロを取ります。ドライブを強めたサウンドで、Rock調のプレイですが、繰り返しフレーズを散り入れつつも、流れるようなプレイは流石です。ややLukatharっぽい?
とにかく、A2,A5,B1のドライブを落とした濡れたサウンドでの官能的なプレイに痺れました。もはやエロスの世界です。
なお、A3ではRitenour(右のコンプバッキングとソロ)Michael Landau(左のシンプルなバッキング)のコンビプレイも聴けます。
Dan Sawyerのソロ(最初はRitenourかと思いました)も流れるようなプレイなのですが、Carltonと比べると一本調子に感じてしまいます。
購入以降、店頭で見たことはありませんがAmazonのサブスクでも聴けるので、Carltonファンのファンやおフランス好きの方、ぜひ聴くざんす!(しつこくてすみません・・・・)






Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡
ざんす度♡♡♡♡♡

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