Joe Sample / Oasis (1985) – David T. Walker

David T.は1曲のみの参加ですがMellowでBluesyなプレイです。

A1. Oasis
 2. New Places, New Faces
 3. Teardrops
 4. Asian Eyes
 
 
 
B1. Survivor
 2. Love's Paradise
 3. Wonderland
 4. Mirage
 


 
 
Joe Sampleの'77年の作品です。クルセの音楽的要であったJoe Sample、80年代はクルセの活動と並行して精力的にソロ活動を行なっており、本作はクルセの"Gettho Blaster"('84年)と"The Good And Bad Times"('86年)の間にリリースされました。プロデュースを朋友のWilton Felderに委ね、交流の深い敏腕セッションミュージシャンを集めてレコーディングされています。
80年代のクルセの作品、電化やヴォーカル曲の導入によるポップ化が進み、本作もその路線を踏襲しています。耳障りのいい美メロの数々の曲の中に、Phyllis HymanのヴォーカルをフューチャーしたダンスチューンのB1を取り入れ、ヒットも意識したのでしょうか。この時期の作品は古くからクルセファンの方々からは評判がよろしくありませんが、本作を含めた一連の作品、達人たちがリラックスして演奏するリリカルな美メロをBGMとして聞き流すも良し、じっくりと聴き込むも良しの良作揃いと思っております。
"Rainbow Seeker"以降、Sampleはじめクルセメンバーのソロ作品も集め始め、本作もそのうちの1枚になります。ほとんどがUnionのFusionのエサ箱からワンコイン以内で購入しました。本作は300円だったと思います。裏ジャケのクレジットにDavid T.の名前が載っているのを見て、勇んでレジに向かいました。

<ギターの聴きどころ>

裏ジャケのクレジットにはDavid T.はB2に参加と書かれています。
印象的なイントロ等、モダーン(その当時)なCharles Fearingのカッティング含むバックに乗って、やや強めのピッキングで粘っこくテーマを奏でます。ソロに入ると細かく音を刻むフレーズとタメを聴かせて大きく歌うフレーズを使い分け、ドラマティックに盛り上げます。ここでは、"Rainbow Seeker"でのA2のシンプルでソフトなプレイと比べると、メロウではありながらBluesyな粘りを前面に出しています。
その他の曲のギターは、
・Sampleのソロ作での相棒Dean Parksの手堅くも多彩なバッキング(B2を除く全曲、A4のドライブサウンドも?)
・Charles Fearingのモダーン(その当時)でキレのいいカッティング(B1,B2,B3)
・クルセでのフューチャーリングも多いBarry FinnertyのB3でのドライブサウンドでのテーマ
が聴けます。
1曲だけの参加ですが、インパクトではDavid T.でしょうか?ファンの方、是非聴いてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡  

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