L.A. Workshop With New Yorker / Norwegian Wood II (1989) Eric Gale
BeatlesカバーですがGuitarファン向けなのでは?
1. Julia 2. Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band 3. Eleanor Rigby 4. Anna (Go To Him) 5. Something 6. Norwegian Wood (This Bird Has Flown) 7. This Boy 8. Roll Over Beethoven 9. If I Fell 10. The Long And Winding Road The Beatles オマージュ(村上春樹オマージュ?)'89年リリースの第二弾です。前年’88年にリリースされた前作同様、The Beatlesのカバーインスト(5のみ歌入り)で、第一弾はL.A.の人気スタジオミュージシャンのみによる録音でしたが、本作ではN.Y.勢も参加しています。村上春樹さんの小説が87年とのことですので、その人気にあやかって日本企画で制作されたようです。時はバブル絶頂期、一枚目がヒットし製作費も潤沢に使えたのでしょう、現地録音でジャケットの表紙に記載されている以外にも豪華な東西の豪華なメンバーが参加しています。発売当時は、へそ曲がりな性格が災いして1も2も買いませんでしたが、5~6年前にBook Offの安棚で1とセットで発掘しました。(Davit.T参加の真夏の果実は聴いていて本作、前作もなんとなく思い出し見つけたら手に入れようと思っていたのでラッキーでした。)自分はこの小説は読んだことがなく、前作も含めなぜ選曲されたのか繋がりが判らないのですが、超有名曲で揃えないところに何らかの意図やメッセージがあったのでしょうか?
<ギターの聴きどころ>
お目当てのGaleは7,8に参加しています。どちらもBeatlesの中ではメジャーな曲ではありません。 リンゴスターのことを歌ったらしいロッカバラードの7,イントロからいつものフレーズが聞こえてきてほっとします。ソロもチョーキングと空間を多用したいつものGale節です。少しコーラス(フランジャー?)のエフェクトが強すぎる気もしますが泣きが堪能できます。8.は思わず曲名が違うのでは?と思うようなテンポとアレンジです。Chuck Berry カバーの原曲ですが、このバージョンではLet The Good Time Rollを思わせるBluesになっています。GaleのギターもBluesyではなくB.BばりのBluesで、いつにも増してタメとツッコミが強烈です。ウッドベースのRon Carterだけではなく、なぜかJeff Porcaroまでドラムソロ(他で聴いたことがありません!)をやっており、ライブ的な雰囲気を漂わせます。 Gale,この頃はナチュラルのL4CESでしょうか?まあ、何を弾いてもGaleの音になるのであまり関係ないですが。一発で判って迷うことがありません!(昨日のブログも見てください) Ritenourが4で甘いガットを、7ではギターシンセを弾いています。もっと素直なJazzプレイも聴きたかったところです。 Lukatherは1では、ガットで美しいプレイをしています。(TOTOの三枚目のラストでもこういうプレイがあったような?)前作でもBlackBirdで美しいプレイをしていました。(ただし途中からいつものサウンドが入ります)。せっかく上手いんだから、元々メロディの美しい3,5,9でも歪みサウンドでのワイルドなプレイではなく、この感じで弾けばよかったのに!アルバムとしての統一感を損ねている気がしました。 3はDavid T.もソロアルバムとJohn Lennonトリビュート盤でやっていますが、二人のプレイ、弦が6本である以外は全く別の楽器を弾いているように聴こえます。 ともあれ、ギター好きの私にはには楽しめるアルバムでした。(オリジナルを聴くのが一番、などとなことは言いません・・・)
Emotional度 | ♡♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡♡♡ 8はもろBluesです |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
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