Larry Carlton / Mr. 335 Live In Japan (1979)

弾きまくり、泣きまくりのライブ盤です。

A1. I´m A Fool
 2. Mellow Out
 3. Tight Squeeze
 4. I´m Home
 

B1. Rio Samba
 2. (It Was) Only Yesterday
 3. Point It Up



 
Carltonの'79年リリースの作品で、前年'78年11月の郵便貯金ホールでのライブを録音したライブ盤です。'78年は自身の名を冠したアルバム(邦題”夜の彷徨”)をリリース、日本でもヒットし、知名度と人気が上がった後のライブのようで会場の熱気が伝わる演奏です。ツアーメンバーは若手ながら実力者を集めており、確実な演奏でCarltonをサポートしています。(カッティングなどのバッキングがところどころ、これは後にCarltonがオーバーダブしたとのことです)ミキシングなどもCarltonが自身のスタジオ"Room335"で行なっており、オーディオ的な音の良さも感じられます。
本作は、"夜の彷徨"を公立図書館で聞いた後、レンタルレコードで借りてテープに録音し長らく聴いていましたが、上京後フュージョンのエサ箱でワンコインで購入しました。後に’00年頃、渋谷のレコファンでツアーのパンフレット(当然中古です)を発見、1000円でしたがの表紙に惹かれ、こちらも購入しました。インタビューや使用機材、ツアーメンバー紹介、参加作品など興味深い内容が盛りだくさんでした。



<ギターの聴きどころ>

A面は、Carlton名義のスタジオアルバムには未収録の曲が並び、A1.A3などここでしか聴けない曲もありそれだけでも購入の価値はあります。
A1は、意表をついたヴォーカル曲で(Carlton自身が歌っています)、ギターの表現力に比し、ヴォーカルについては揶揄されるところではありますが、無理に歌わなくてもよかったのではとの思いもありつつ、ひたむきさは伝わります。(”Singing/Playing”や”夜の彷徨”、Strikes Twiceでも歌っていますが・・・・)
A2は、クルセのChain Reactionにも入っている曲で、オリジナルと比べるとテンポが若干上がり、ライブならではの盛り上がりを感じます。Gap Mangioneの"Suite Lady"にも入っていてます(Carltronはプロデュースも担当しています)、数年前にもThe Swr Big Bandと一緒にやっていますのでよほどお気に入りなのでしょうか?それぞれの聴き比べも乙なものです。
メンバー紹介の後のA3、テンポの早い勢いのあるナンバーで、ブートのライブCDにも入っていたので当時のLiveではレパートリーの一つだったのでしょう。”夜の彷徨”のアウトテイクのでしょうか?弾きまくるところと抑えるところのコントロールが見事です。早弾きロックギタリストに負けていないプレイです。
A4は、本作のキーボード担当Greg Mathison作のスロウで、Gap Mangioneの”Dancin' Is Makin' Love”にも入っています。エレピの美しいイントロに続いて、抒情的なヴァイオリン奏法がやハーモニクス奏法が入ってきて郷愁を誘います。盛り上がったところのドライブサウンドでの表現力も見事の一言で、涙、涙の美メロとプレイです。何気にキーボードのバックに回った時も職人芸を見せています。
B面は”夜の彷徨い”からのナンバーが並びます。A1とA3,テーマ部は同じであっても、ソロはアドリブのため異なり、違いを聴き比べるのも楽しいです。(どっちもコピーできませんが)
個人的には、なんと言ってもB2です。スタジオ盤と比べるとショートバージョンですが、エレピだけをバックにしっとりと泣きまくります。
インナーの写真を見ると愛用の335とハードウッドのBoogieがはっきり写っており、かなりドライブの強いサウンドはBoogieによるものでしょう。(Yamaha SA1000も写っています)ヒット直後の勢いもあり、ノリノリの演奏です。Carltonはジョイント含め、他にもライブアルバム数枚出していますが、そのほとんどが日本での収録です。併せて聴いてみてください。














Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡     
お酒のお供度♡♡♡♡♡  

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