Marlena Shaw / Marlena (1972) – Cornell Dupree

Dupreeならではの味わい深いプレイです。

 1. What Are You Doing The Rest Of Your Life
 2. Somewhere
 3. Runnin' Out Of Fools
 4. So Far Away
 5. I'm Gonna Find Out
 6. Save The Children
 7. You Must Believe In Spring
 8. Wipe Away The Evil
 9. Things Don't Never Go My Way




 


 
Marlena Shawの'72年の作品です。Blue Note移籍後の第一作で、プロデュースをGeorge Butler、アレンジをWade Marcusが担当し、Gordon EdwardsなどN.Y.を中心としたミュージシャンのバックアップで録音されています。力強くも表現力に溢れたヴォーカルはすでに確立されていて、ヒット曲も含む9曲が歌い上げられています。
David T.参加の”Who Is This Bitch, Anyway?”を皮切りに、Marlena姐御のレコードを集め始め、(値段が折り合えば)見つけるたびに購入していたのですが、本作はアナログ盤がいつもいい値段で、裏ジャケでDupreeの参加を知りつつも見送っておりました。'06年に「Blue Note決定版1500円」シリーズでCDが再発されたので、飛びつくように新品で購入しました。






<ギターの聴きどころ>

裏ジャケのポストカードをあしらったデザインには、ギターは、Cornell Dupree, Jay Berliner, Vincent Bellの3人の名前が書かれています。個別曲のクレジットはありませんが、3以降に参加していると思われます。
パーカッションが印象的なArethaのカバー3、左とのコンビネーションで右のハモリからスタートします。トーンを絞ったサウンドで、ヴォーカルが入ると、ダブルストップ、チョーキング、ヴァイオリン奏法などのオブリで寄り添います。曲の後半では、トーンを開いて、プレイの方も激しさを増してきます。
Carole Kingの4でも、左からフリーにオブリを入れ、原曲の可憐さとは異なるアダルトなヴォーカルを盛り上げます。
5では、カッティングを主体としたプレイです。オブリは後半ドライブサウンドになる左のギタリストが担当しています。
Marvin Gayeのカバー6でのワウカッティングもDupreeでしょうか?
スロウの7でのJazzyなプレイも随所にチョーキングやタメなどの「らしさ」を感じさせ、Dupreeと思います。
3連の8でもJazzyなプレイでスタートしますが、後半の盛り上がりに合わせて本領を発揮し、トレモロピッキングなど熱いプレイが飛び出してきます。
ラストの9でも、ダブルストップやハーモナイズドチョーキングなどタメと焦らしの特徴的なフレーズを散りばめています。
どの曲でも、決して弾きすぎることはないのですが、味わい深いプレイで曲に彩りをつけています。
なお、Dupreeは、翌年の”From The Depths Of My Soul”にも参加しています。併せて聴いてみてください。









Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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