Marlene / Just Like First Love (1981) – 松木恒秀

A1. Feel Like Makin' Love
 2. Lovin' You
 3. Do You Love Me?
 4. You've Got A Friend
 5. This Masquerade

B1. Isn't She Lovely
 2. Hittin' Me Where It Hurts
 3. Falling Again
 4. From The Very Start
 
 

Marleneの'81年のデビュー作です。(当時21歳です。)笹路さん・土方さんはじめとしたマライアメンバーと、松木さん・岡沢さんなどのPlayersメンバーがバックを務めています。当時の日本のJazzボーカルアルバム同様、Jazzのフィールドに限定しない選曲で、A1,2,4,5,B1など有名曲のカバーがたくさん入っています。原曲の雰囲気を大事にすると言うよりは、現代的にアレンジがなされ、ポップに生まれ変わっています。BGMとして軽く聞き流すことも、Marleneのボーカルや達人の皆様の演奏をじっくり聴くこともできる作品です。Marleneのこの後の作品は、Pop路線に偏ったり、逆にJazzに回帰したりと極端な印象がありますが、本作はPopさとJazzyさが程よくブレンドされ、Marleneの声質や歌唱力が活きた名盤であると感じています。

<聴きどころ>

松木さんはA1,3,B4の3曲に参加しています。もう一人のギター、土方さんが曲によってサウンドを使い分けていますが、松木さんはいつものナチュラルトーンです。A1では、大々的にフューチャーされ、原曲よりはかなりアップテンポかつモダンなアレンジの中を、バッキング、オブリ、ソロとも流れるような自然なフレーズが散りばめられています。ソロもタメると言うよりは流れを作ると言う印象です。この曲は、非常に多くのカバーがありますが、ギターの視点では、Marlena ShawのDavid T.& Carlton、Crystal GreenのDupreeなどと並んだ名演だと思っています。A3.では単音のリズミカルなミュートカッティング、B4では、小音量ながら曲に彩をつけるオブリが聴けます。阿川さんや秋本さんとは違うタイプのボーカルなのでもっと共演して欲しかったところです。('86年の12インチ Left AloneのB面のMy Funny Valentineで微かに聞こえるギターが松木さんではないかと思っているのですが定めではありません。確かな情報をお持ちの方がいらっしゃたら教えてください。)

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

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