Michel Colombier / Michel Colombier (1979) – Larry Carlton, Lee Ritenour, Ray Parker Jr.

CarltonもRitenourもいつになく激しいです。(Ray Parker Jr. はいつも通りペケペケです)

A1. Sunday
 2. Take Me Down
 3. Dreamland
 4. Queens Road
 5. Overture
 6. Bird Song

B1. Layas
 2. Do It
 3. Spring
 4. The Dancing Bull
 5. Autumn Land





フランスの音楽プロデューサー、Michel Colombierの79年作品です。プロデュースのみならず、作曲家、編曲家、指揮者、ピアニスト、キーボーディストなど様々な顔を持ち、幅広く活躍した人のようです。本作は90年の半ばごろ、茶水Unionのjazz館でものすごく豪華なメンバーに惹かれて裏ジャケ買いしました。それまでは名前も知りませんでしたが、CarltonとLitenourの参加買うしかないでしょう!共演しているのかとも期待しましたが、インナーの曲ごとのクレジットで確認したところ、共演はありませんでした。内容は、Rock調あり、Classcic調あり、イージーリスニング調ありで、Jazz&Fusionインストとして括れない幅広さがあり、そのせいもあって買った当初は散漫な印象を受けました。しかし、聴き込んで行くと曲の良さ、緻密なアレンジ、達人達の演奏、素晴らしい内容であることがわかりました。気軽に聴けないとっつきにくさはあります。

<ギターの聴きどころ>

ギタリスト向けに作られたのではと思うほどギターがフューチャーされています。
Carltonは、A3,A5,A6,B1,B2,B3,B4に参加しています。
幻想的なA3では、歪みサウンドをコントロールしたヴァイオリン奏法やフィードバックでJacoのフレットレスベースを彩り、美しいソロも聴かせています。
A5は映画のワンシーンのような緊張感を感じさせますが、ここでも重ね録りによる歪みサウンドでリフやオブリを入れた後、よく歌うソロを弾いています。
哀感のあるA6では、BreckerのソロをJacoのベースとともに、アコギのアルペジオで支えます。
B1も幻想的なムードを持つ曲ですが、やはり歪みサウンドでのリフから激情的なソロを聴かせ、ナチュラルサウンドでのオブリを重ねます。
B2,B4は、Ray Parker Jrのペケペケリズムギターも加わり、2本のギターのコンビネーションが見事です。
スロウのB3では、歪みサウンドでメロディアスな大きいソロを弾いています。
おそらく335とBoogieの組み合わせによるナチュラルドライブサウンドのせいもありますが、ひきすぎでは?と思うくらいいつにない激しさを感じさせます。かなりの歪みですが、ピッキングニュアンスがしっかり感じられるところはさすがCarltonです。
Ritenourは、A1,A2,A4に参加しています。Ritenourも歪みサウンドで、いつもの端正さとは違うRokin',Funkyなプレイです。A2はRay Parkerかと思いましたが、Ritenourのようです。A3のソロの組み立て、上手いです。
一途なCarlton、器用なRitenourという印象を受けました。(そしてペケペケなRay Parker!大好きですけど)

Emotional度♡♡♡♡♡CarltonもRitenourもいつになく熱いです。
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ Jacoのベースが何気に甘いです。
酒のお供度♡♡♡ 聞き流せず、悪酔しそうです

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