Ruth Brown / Black Is Brown And Brown Is Beautiful (1969) – Eric Gale

ぶっ倒れてもいいのでライブで聴きたい作品です。

A1. Yesterday
 2. Please Send Me Someone To Love
 3. Looking Back
 4. Try Me And See

B1. Miss Brown's Blues
 2. My Prayer
 3. Spring
 4. Since I Fell For You
 5. This Bitter Earth





R&Bの女王、Ruth Brownの'69年のAtlanticでの作品です。'50年代の大活躍に比し60年代は活動を抑えていた時期の録音です。'93年のB.B.KingのBluesSumitでの名唱を聴き、それまでは名前しか知らなかったRuthのレコードをボチボチと集めるようになりました。本作は、抜群の歌唱力の中にディープなBlues Feelingが感じられ、若き日のChuck Rainey、Richard Teeなどバックの演奏も素晴らしく、彼女の作品の中で特に気に入っている一枚です。大好きなA1、A2、B4、B5も入っておりますし!
(A1、こんな激しいYesterdayはRuthとMichael Boltonぐらいでしょう!Bolton、B4もカバーしていたし、本作からの影響大だったと推察します。)
70年前後のAtlantic系のR&B、Soul JazzはGaleやDupreeが数多く参加していて、Atlantic系の今まで聞いたことのないミュージシャンのレコードでも裏ジャケを真剣に眺めるようになりました。(またしても沼にはまりました!)

<ギターの聴きどころ>

この盤も曲良し、歌良し、Gale良しで、近江商人の三方よしの精神に基づいて作られています。(すみません、意味が違いますね。なお、私は伊藤忠商事の回し者ではありません)
激情のA1に続いて、Percy MayfieldのカバーA2では、イントロからいきなりGale節です。Ruthの歌に絡みつくような合いの手がたまりません。いろんな人がカバーしていますが、ベストテイクの一つと言えると思います。
続く3もBluesで、ダブルストップ多用のバッキングもオブリもギターが堪能できます。この曲のみBilly Butlerと共演です。
いつものクイーとくるバイオリン奏法はありません。この曲、大好きなOtis Rushもやっているんですが歌詞と歌の熱さは一緒でも全く別の曲に聴こえます。
FunkyなA4でのカッティング、ダブルストップ、軽やかではないところがChuck Raineyのベースと絡まって独特なGrooveです。
あっと言う間にA面が終わっちまった、と言う感じでレコードをひっくり返すと、B1もBluesです。歌の熱さが7分を長く感じさせません。まるでLiveで観客を前に盛り上がっているようです。対照的にGaleのギターはクールです。
B3は、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのカバーではありませんので、お間違えの無いよう。若い人々、こっちも聴いてみて下さい。
大好きなB4、バッキングもオブリもGaleそのものです。しかし歌が激しい!
Dinah Washintonで有名なB4も好み的にはこっちです。(Arethaもいいです)。突っかかるようなGaleの木訥なソロもいい味です。
Galeはもうこの頃からSuper400なのでしょうか、変にフェイザーなどのエフェクトがかかっていないサウンドなのでピッキング等がはっきり聴き取れます。

しかし、これ、ライブで目の前で見たらあまりの感動と酸欠でぶっ倒れるでしょけどぜひ聴きたい!当時の人は幸せですね!


Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡ しらふでは聴けない類いの音楽では?
これはB.B.です(前半はNight Life)ゴージャスです
これは大好きなOtis Rushです。しびれるスクイーズギターです。

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