Otis Redding – Otis Blue (Otis Redding Sings Soul) (1965) - Steve Cropper

Big"O"のバックでの黒っぺーギターです

A1. Ole Man Trouble
 2. Respect
 3. Change Gonna Come
 4. Down In The Valley)
 5. I've Been Loving You Too Long
 
 
B1. Shake
 2. My Girl
 3. Wonderful World
 4. Rock Me Baby
 5. Satisfaction
 6. You Don't Miss Your Water



 
 
Otis Reddingの'65年の作品です。LaVern BakerのアルバムにRock Me Babyが入っており、Otis Reddingもやっていたこと、Cropperのギターがあまりにも熱いことを思い出しました。SoulファンのみならずRockファンからも大絶賛される名作で、今更感や、自分なんぞが語るのは僭越との思いもありますが、取り上げさせていただきます。
Sam CookeやWiliam Bell、Temps、Solomon Burk、B.B.からStonesのカバーとオリジナル曲から構成され、Otisのひたむきな名唱とバックを務めるBooker T.& MG'S、Issac Hayes、Memphis Hornsの名演で、ハズレ曲は1曲もありません。
高校の同級生にSoul,Bluesマニアの友人が1人おり(東京にも頻繁にレコード買付に行っていました、当時は羨ましくて仕方ありませんでした)が、Blues, Soulを聴きたいならまずはこれを、ということで貸してくれたうちの1枚です。(他はMuddyのベスト、Bonby BlandとJr.Parkarのカップリング、Jimmy Reedなどだったと記憶します。1歳年上でしたが、Sam Cooke、B.B.なんか軟弱、と言い切るすごい高校生でした。)、大きな衝撃を受けました。ここからSouthen SoulのDeepな沼にハマっていくことになった記念すべき1枚です。上京後、本作含め、急ピッチでOtisのレコードを買い集めました。短い活動期間で残された作品、どれも名作ですが、ヨーロッパのライブとともに最もよく聴いたOtisのレコードです。(しかし、ジャケットは、昭和のムード歌謡ですね・・・なぜこのデザイン?)


<ギターの聴きどころ>

CropperはMG'Sのメンバーとして全曲に参加しています。本作はOtisのヴォーカルがあまりにも強烈すぎるので、あまりギター視点で語られることはありませんが、他のStaxでの多くの参加作同様、過不足のない素晴らしいプレイをしています。
A1の少し歪んだサウンドのイントロからヴォーカルに入る流れからまずぶっ飛びました。それまで聞いたことのない種類のプレイでした。
ライブでの名演、Arethaのカバーも有名なA2もシンプルな4つ打ち中心ですが、独特なノリを感じました。
Sam CookeのA3、多くの名唱がありますが、ご本家と並んで1〜2を争う出来と思います。(日本ではQunchoさんやJaye公山さんがやってますギターは山岸さんです)。ギターはアンプのビブラートがいい感じです。
代表曲の一つであるA5、熱唱のバックでのアルペジオ、Eのコードでところどころ入るオブリとも完全に曲に一体化しています。
再びSam CookeのB1,B3, TempsのB2、ヴォーカルの技巧という面ではオリジナルに及ばないかもしれませんが、バンド含めて勢いを感じます。というより比較の対象ではないのかもしれません。
そしてB4です。テレキャスと思われる鋭いサウンドで、リフ、コードバッキングに続いて、本家B.B.に勝るとも劣らない激情的なソロをプレイします。太い弦なのでしょうか、チョーキングしづらい感じもいい味を出しています。
B5は、先にOtisを聴いてしまったので、逆にオリジナルに違和感を感じてしまいました。(あくまで私の好みの問題です)
William Bellのバラードで幕を閉じます。ここでもアルペジオがいい感じです。
Cropperのギター、Stax関連の他の参加作品でも武骨とも言えるシンプルなプレイで、余計な装飾がないところに惹かれました。
OtisのTribute盤にも参加しており、David T.とのイナタイ共演を聴かせてくれています。(Otisとの共作The Dock Of The Bayです!)
そのせいか、80年代初期の2枚のソロ作を聴いたときは、プレイの本質は変わらないにしても、ギターサウンド含めおしゃれになっていてちょっと面食らった記憶があります。(もちろん内容は悪くありません)
70年代以降はプロデュース、映画出演などでも活躍の場を広げていますが、自分にとって一番輝いていたのではStaxでの黒っぺー「歌伴」であったと感じます。(つまらない駄洒落ですみません・・・・)


Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡  

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