Patrice Rushen / Posh (1980) – David T. Walker

カラフルな16ビートでおしゃれしま専科?(ダサダサですみません)。

A1. Never Gonna Give You Up (Won't Let You Be)
 2. Don't Blame Me
 3. Look Up!
 4. Need Your Love
 
 
B1. Time Will Tell
 2. The Dream
 3. The Funk Won't Let You Down
 4. This Is All I Really Know
 

 
 
Patrice Rushen の'80年の作品です。早熟の天才、若干20歳でリーダー作を発表、Stanley TurrentineやDonald Byrd作品への参加などJazzフィールドで活動後、Lee Ritenourとの共演等、Fusionの黎明期を彩る活躍をしました。
Elektra移籍以降は本格的に歌い始め、本作も自らプロデュース、西海岸の豪華なSoul系スタジオミュージシャンをバックに、キュートなヴォーカルを聴かせてくれます。
私自身は高中さんの3枚目にRitenourなどとともに参加しているのを聴いたのが初体験でした。馬場の中古屋のエサ箱に入っていた本作を発見、なんとなく名前を覚えており、裏ジャケには参加ミュージシャンのクレジットや解説はありませんでしたが、ジャケットが底抜け状態のためか破格のお安さだったため、モノは試しと購入しました。自分の中では高中さんとの共演盤でFusion方面のキーボーディストの印象が強く、ジャケットにはグランドピアノが写っていることもあり、その筋の内容を想像していましたが、聴いてみたらSoul、そして歌っていることに驚きました。しかしもっとビックリしたのはA1のギターでした。






<ギターの聴きどころ>

ちょっとディスコ風なリズム(と傷の多い盤のジリパチ音)に乗って右から聴こえるダブルストップとシングルノートの組み合わせフレーズ、これはDavid T.では?ジャケット同様、ボロだったインナーを見るとしっかり名前がありました。右のギターはPaul Jackson Jr.(この頃はサウンドやフレーズともまだRay Parkerのパクリ?)です。リズム自体は単調ですが
6分の長さを感じさせないコンビネーションの見事さでした。そして、David T.のリフ、左手のポジション移動と右手のピッキングのタイミングが合わず、未だにこのリズム通りに弾けません。
個別曲のクレジットを見ると、David T.は、B2,B4にも名前が載っていました。
独特の浮遊感と哀感を持つスロウのB2は、左から控えめに、しかし曲にアクセントをつけるオブリを入れています(強く弾くプレイもあります)。こういうフレーズや弾くタイミングもアドリブで思いつくのでしょうか?
B4は自身のアコピで始まるラストのスロウでは、主役のヴォーカルとコーラスの合間を埋めるようなプレイです。
アップでのPaul Jackson Jr.,Marlo Henderson,Wali Ali( A1ではヴォーカルも)のカッティングも時代の音です。
傷によるノイズが多いため買い直したいと思いつつ、見かけるたびに折り合いのつく値段ではなく(それほど高値というわけではないのですが既に持っていることを考えると割高に思えました。ケチなので)、90年代後半のCD再発後に、値が下がった日本盤の中古をようやく購入しました。帯には「おしゃれ専科」と書かれていました。Posh=豪華とかセレブという意味かと思ってましたがなぜにこの邦題?
本作以外も徐々にエサ箱で見かけるようになりましたので集め始めました(ただし日本盤は本作同様変な邦題がついているので避けました。)。David T.の参加作は聴く限りこの1枚でしたが、他の作品も曲良し、歌良し、アレンジ良しの良作揃いです(ただし邦題以外)。












Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡
邦題ダサダサ度❎❎❎❎❎

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