Nancy Wilson / I’ve Never Been To Me (1977) – David T. Walker, Ray Parker.Jr

David T.の露出は多くないですが名盤です。

A1. Flying High
 2. All By Myself
 3. Love Is Alive
 4. Car Of Love
 5. I've Never Been To Me


B1. Changes
 2. Patience My Child
 3. Nobody
 4. Here It Comes
 5. Moments



Nancy Wilson の'77年の作品です。アレンジやキーボードを担当するのはGene Pageで,気心の知れたDavid T.やRay Parker.Jr、Gadsonなどがバックを務めています。(ベースはWilton Felderで、このレコーディングが後のCrusadersへのNancyの参加につながっていくのでしょうか?)私がNancyを知ったのもCrusaderでの熱唱からで、その後、レコードのチェックをはじめたところ、裏ジャケにDavid T. の名前を発見、大好きなA5が入っており、なんとワンコインだったこともあって速攻でレジに向かいました。この曲はNancyが初のシングルカットとの説もあるようです。TempsやRandy Crawfordで聴いていました。ヒットしたCharleneのバージョンはまだ聴いておりません。日本でも大映テレビドラマの主題歌だったような気がします。美しいメロディですが内省的で重苦しい歌詞(まるでDavid RuffinやGuitar Slimや太宰治の一生のようです。)なので、間違っても女性を口説くときに使ってはいけません!(英語がわかる女性だったら引っ叩かれるかもです)

<ギターの聴きどころ>

ギターは、David T.、Ray Parker.Jr、Jay Graydonです。
Gene Pageらしいストリングスが印象的な軽快なA1では、イントロがGraydonのノーマルなカッティング、歌が始まって左右にParkerのペケペケカッティングで、その間を泳ぐようにやや右寄りにDavidがカッティングやオブリをかましています。
FunkyなA3は左右にペケペケカッティングで、Parkerの独壇場です。
A4も左カッティングに右David T.のオブリです。
A5は、右のシングルミュートからスタートし、歌のバックではアコギのアルペジオ(Graydon?Parkerも後年アコギ弾いているので自信がありません)。貫禄のNancyの歌が機微を感じさせます。David T.は参加していないと思われます。(RandyはGaleです。TempsではDennis Herringと言うセッションギタリストが渋いソロを弾いています)
B3でも音量は小さいながらDavid T.のフリーなバッキングを聴くことができます。
A5が入っているので今回本作を選びましたが、David T.の露出度と言うことでは、'75年の”Come Get To This”の方かもしれません。こちらもぜひ聴いてみてください。
Emotional度♡♡♡♡  
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡ 
酒のお供度♡♡♡♡

感動のTempsも聴いてください。

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