T-Bone Walker / Very Rare (1973) – David T. Walker, Larry Carlton

Bluesの巨人とセッションミュージシャンの共演です。

 1. Striking On You, Baby
 2. Please Send Me Someone To Love
 3. Brother Bill (The Last CleanShirt)
 4. Evening
 5. The Come Back
 6. Your Picture Done Faded
 7. Don't Give Me The Run Around
 8. Hard Times
 9. Everyday I Have The Blues
10. Person To Person
11. Fever
12. Three Corn Patches
13. I'm Still In Love With You
14. Just A Little Bit
15. James Junior
16. Been Down So Long
17. If You Don't Come Back
18. Kansas City
19. Well, I Done Got Over It
20. Stormy Monday
 


 
16日はT-Bone Walkerの命日でした。Modern Bluesの父としてエレクトリックギターをBluesに導入し、B.B.や Gatemouth Brownなど多くのビッグネームに多大な影響を与えました。40〜50年代の全盛期の作品はビッグバンドをバックに、一聴するとクールなヴォーカルとギターに聴こえますが、アクロバティックなアクションなど、ステージでは激しいプレイもしていたようです。没後49年、今でも世界中のBluesファンに愛され続けている偉大な巨人です。
本作は、亡くなる前年の73年の録音で、数あるT-Boneの作品の中では代表作として取り上げられることはありませんが、西海岸を中心としたセッションミュージシャンや管には著名なJazzプレイヤーが参加し、Bluesの枠に捉われない選曲やアレンジによるカバー曲を2枚組のLPに詰め込んでいます。
ネット上の情報でDavid T.とCarltonの参加を知りユニオンに行くたびにチェックしていたのですが、タイトル通りのレア品なのか見つけることができず、一昨年に常識的な価格で再発された作品をAmazonで購入しました。裏ジャケには

<ギターの聴きどころ>

インナーには、個別曲のクレジットがあり、それによるとDavid T. は14と17に、Carltonは11に参加しているようです。CDなので飛ばして早速聴きます。
多くのカバーがある11、テンポを若干早めており、Groove感を感じさせます。Dean Parksとのコンビで、エフェクトのかかったリフと、3コーラス目に入るグリッサンドのオブリを分担しているのですが、どちらかを聴き分けることはできませんでした。
やはり多くのカバーがある14、David T.は右のWahカッティングですが、音量も小さく、ホーン隊に隠れてしまっています。Funkyな16、Dean Parksとのコンビです。ここでは左のWahがParksで右のコードややや歪んだサウンドでのオブリがDavid T.でしょうか?エンディング付近ではらしくないフレーズも出てくる一方、あるいは左のWahカッティングにも独特の短音チョップが出てくるので左もDavid T.で、右のエンディング付近だけがParks?
その他の曲では、Ben Benayの8や10でのハーフトーンでのプレイ、Louie Sheltonの13でのメロウプレイ(これCarltonじゃないですよね?CarltonはLouie Sheltonから影響を受けたと言っていますのでこういうプレイを三湖にした?)が印象に残りました。ギター面の主役は今二人かもです。
主役のT-Bone御大は、ギターは5,9,10,19,21の5曲でプレイしています。いつも通りのフレーズで、5や斬新なアレンジの19(全然Guitar Slimに聞こえませんでした)にも意外にマッチしています。セルフカバーの21ではイントロ+αながら、貫禄のプレイです。しかし、ストマン進行のコードをストリングスがやっていてゴージャスですが違和感大です。ヴォーカルは多少荒いながら、枯れと渋みを増し、レアではなくウェルダンな感じです。
まだAmazonなどで売っているようですので是非聴いてください。


Emotional度♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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