Tyrone / Moments Of Love (1988) – 山岸潤史

待望のデビュー盤

A1. Gotta Keep On Lovin' You
 2. Wild Lily
 3. Livin' Inside My Love
 4. Concrete Isolation

B1. Moments Of Love
 2. Acrylic Night
 3. On The Summer Breeze
 4. Stay Gold
 

 Japanese Soulの草分け、タイロン橋本さんの'88年のデビュー盤です。永らく音楽を聴いていますが、これほど発売を待ち焦がれた盤はありません。タイロンさんを初めて聴いたのは、NHK-FMのセッション'85で、ギタリストをフューチャーしたライブをテーマとして山岸さんの在籍したSoul Train Band として出演していました。当時は田舎の高校生で情報に乏しくギターに関するものならなんでも聞きたいと思って聴いたところ、山岸さんのギターはもちろんのこと、タイロンさんのソウルフルなヴォーカルと曲の良さに一発で夢中になりました。幸いにしてカセットテープに録音しており、しばらくはそればかり聴いていました。(本作発売前ですが、B1とB3もやっていました。)およそ2年後に六ピでのライブに進学のための下宿の契約日を合わせて上京し、六ピまで散々道に迷いながら初の東京のライブハウス体験をしました。第一印象は大きい!(声も体も)でした。大所帯のバンドでの熱気にあふれた演奏は素晴らしく、その後も数ヶ月後の解散まで何度も通いました。さらに2年後、ようやく本作がリリースされることとなり、待ちきれずに、発売日の前日の夜、電話で入荷を確認して馬場のムトウ楽器で購入しました。山岸さん人脈で、当時Chickenshackで一緒だったBobby Watson(B)、Marvin Baker(Ds)、続木さん(Key)など豪華なメンバーでレコーディングされています。この前後にアメリカにも活動の場を広げSamurai Soulとして現地でスタンディングオベーションを受けるほど高い評価を受けました。94年には、David T.プロデュース&全面参加作品をリリースしています

<ギターの聴きどころ>

Soul Train Bandでやっていた曲が5曲(A1,A3,A4,B1,B3)あることを確認しつつ急いで下宿に戻り、ドキドキしながら針を降しました。
A1とA3はほぼライブと同様のアレンジながら、ギターのカッティングは鳴らす弦の数を絞り、よりシャープになっていました。尺の関係と思いますがソロはA3のみでした。
A2は本作のための書き下ろしと思われ、打ち込みのリズムに対し、オブリでヒューマンなテイストを加えています。
A4も打ち込み(ヤオヤのベルが時代を感じさせます)にすることでより都会の孤独感が強調される一方、山岸さんの粘っこいギターが哀感を際立たせます。
B1は、爽やかなアレンジにリメイクされ、タイロンさんのヴォーカルも山岸さんのソロもあっさりしています(個人的には少し物足りなく感じました)
B2も書き下ろしで、この曲のみ徳武さんのBossa調のガットです。
B3はライブではイントロの山岸さんのカッティングが印象的なリズミカルなアレンジだったのですが、少しテンポを落として落ち着いた仕上がりになっています。
続木さんのみをバックにしたStevie WonderのB4でしっとりと幕を閉じます。
山岸さんの使用ギターは、当時メインで使っていたES-347とストラトと思います。
自分にとっては、とりわけ思い入れが強い1枚ですが、それを差し引いても、充実した内容であることは間違いなく、是非聴いていただきたいと思います。
Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。