アンタッチャブル / 戎橋コネクション (1997) – 山岸潤史

日本のBluesユニットのN.O.録音です。夢は叶う!。

1. DIXIE RAIN
2. のみにいく
3. 戎橋コネクション
4. 大阪ホンキートークピアノマン
5. ロンリーサラリーマン
6. New Orleans Dreamer




アンタッチャブルの'97年の作品です。なんとザキヤマと柴田のお笑いコンビがブレイクする前にCDを出していました!というのは悪い冗談で、野本有流さんと幸木無二さんによる大阪のbluesユニットで、'77年結成、BluesやAmerican Tradをベースにしたオリジナルでライブ活動を始め、ダウンタウンブギウギバンドの前座などをつとめながら、’82年にはLP「OSACAN DREAM」(オーサカンドリーム)シングル「あの娘にチュチュチュ」でレコードデビューしました。しかしデビュー直後に大阪に戻り、地道に活動を続けていたところN.O.で衝撃を受け、宇崎竜童さんの口利きで本作のリリースとなったそうです。(インナーには悪友であるという放送作家の北野義則さんによる経緯やレコーディング時の状況などのレポートがありますのでご参照ください。)
プロデュースは現地に渡って2年目の山岸さんで、その人脈でかき集めた現地のミュージシャンをバックにレコーディングされています。
本作は発売当時新品で購入したのですが、友人に貸したままいつしか疎遠になってしまい連絡先もわからなくなってしまいました。もともとプレス数が多くないのかその後は中古品の値段が上がってしまい、買い直すのを躊躇ってい多ところ、先日ヤフオクで破格の即決出品があっため、ありがたくポチりました。
かく言う私めも、長らく借りたままのCDやビデオがあり、紛失や経年劣化で返却できなくなってしまいました、中古市場に出ることもほとんどない貴重品、誠に申し訳ないとしか言いようがありません。いつかきちんとお詫びとお礼をせねばなりません。

<ギターの聴きどころ>

裏には山岸さん含むメンバーの写真が載っており、インナーの最後にはクレジットがありました。それによると、ギターは
RGが山岸さん、LGが幸木さんと書かれています。RはRightでLはLeft①?、それともRはRhythmでLはLead②?聴いて判読(判聴?)したいと思います。
ドライでリアルなドラムとパーカッションのN.O.リズムでアルバムが始まり、ベース、ピアノに続いてシングルミュートのギターが入ってGrooveを作ります。ドライブサウンドのギターがヴォーカルの露払いを務め、ソロでも豪快なチョーキングを交えた粘りとキレのあるフレーズを決めます。
Mardigras Mambo調の2,左はカッティングで、中間部のソロは右寄り、シングルコイルによるナチュラルサウンドで大きく歌うプレイです。呑兵衛の自分には共感しまた身につまされる歌詞でした。
Dixie Jazz調に'90年代半ばの日本の社会風俗を取り入れた歌詞(と中間部のナンパ→失敗の寸劇)がコミカルな印象の3,
ここではギターは目立ちませんが、2番は幸木さんが歌っている?
後に山岸さんとアルバムを作るHenly Bulterのピアノをフューチャーした4では、ギターは右の刻み程度です。なお、3と4
はなお、James Andrewsがペットで参加しています。
悲哀ある5,ナチュラルトーンによるイントロもミュート多用のバッキングも左です。
N.O.に夢を歌う6,イントロのカッティング、バックのカッティング、中間部のナチュラルトーンによるBluesyなソロとも山岸さんでしょう。
1枚通して聴いてみると、ギターのほとんどは山岸さんで、最初の問いは①が正解と思いますが、とすると5のイントロ、バッキング、6のソロとも野本さんなのでしょうか。5のバッキングは山岸さんのような気がしますが。
なお、ThanksでArtexが書かれていますが、David T.とのフルアコではなく、同社のストラトと思います。(Artexのストラト、よくヤフオクに出ます)
野本さんは、野本有流&御堂筋ブルースバンド等で活動されていますので、関西へ行く機会があればぜひ聴かせていただきたいと思います。






Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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