渡辺真知子 / Feel Free (1981) – Robben Ford

真知子さんの熱唱とともにRobbenの多彩なプレイが聴ける名盤です。

A1. Feel Free
 2. 恋のフリーウェイ
 3. シー・スルー
 4. 蝶のように
 5. Love Is...

B1. HARA HARA
 2. MAMA MIA(何てことなの!)
 3. 雨がやむまで待って
 4. 束縛
 5. それなのに私は





渡辺真知子さんの'81年作品です。全曲自身の作詞・作曲です。これまでの音楽上のパートナーである船山基紀さんとFon Grusinが5曲づつプロデュースをしており、西海岸勢をバックにした海外(L.A.)録音です。
デビュー曲の「迷い道」の頃はまだ小学生でしたが、悲しげで不思議な雰囲気を持つ曲として印象に残っており、その後のヒット曲もテレビやラジオで聴いていました。
その後、90年代半ばに「夜もヒッパレ」で相変わらずの歌唱力で出演しているのを見て子供の頃に聞いた曲をまた聴きたいと思い、探しに行った際にベスト盤と共にRobben Fordの名前を見つけて本作を買いました。(どちらも300円ぐらいでした)
デビューの頃は従姉妹が読んでいた明星や平凡などの雑誌にも頻繁に出ていてアイドルと同じような扱いを受けていましたが(竹内まりあさんも)、作曲能力や歌唱力を評価すべきで、実は不本意ではなかったかと勝手に想像しています。時代の先を行っていたのでしょうか?


<ギターの聴きどころ>

A1はいきなりTOTOやDoobiesがやりそうなRock調で、ギターは個人的な好き嫌いは別としてよく歌うディストーションサウンドで、CarltonとLukatherの中間ぐらいの印象を受けました。元々、Carlton自身もRobbenとのセッションでRobbenのプレイから刺激を受けたといくつかのインタビューで語っていますので、Robbenがこういうプレイの元祖で、むしろCarltonが影響を受けたのかもしれません。(さすがCarlton、謙虚で人格者です。多くのBluesManは、あいつには俺が教えた、あいつは俺の真似をしている、などと事実とは逆のことを平気で言ってのけます。)
A2はシングルコイルにコーラスを噛ませたようなサウンドで、左で裏を強調したカッティング、右はフリーなオブリです。
スロウのA3では、A2同様のクリーンなサウンドでアルペジオも交えたバッキングから、ピッキングの強弱や譜割の見事なソロを聴かせます。余韻を残すヴァイオリン奏法がさりげなく美しいです。
ボサノバ風味のA4でも、クリーントーンでのバッキング、オブリが曲に彩りを添えています。
再びRock調のA5では、キャッチーなメロディーと熱唱を盛り上げるバッキングで、フェイドアウトに向けて激しいソロプレイをしています。
B1でもドライブサウンドによるプレイで、ミュートやロングトーン、6連などを交えたやはりよく歌うプレイです。A1同様、Carltonが弾いていると言っても信じてしまうかもです。
B2ではクリーントーンに戻って、すこしツッコミ気味のカッティングで曲にスピード感を与えています。指弾き交えた短いソロはさすがBlues出身の表現力です。
古いJazz調のB3は、コードの刻み(ストラトのハーフトーン!)にオブリを差し込み、キメでのキレや余韻も見事です。
ラストのB5でも効果的なヴァイオリン奏法で盛り上げます。
真知子さんの作るメロディーと歌に最適なサウンドとプレイを提供していて、器用さと引き出しの多さ、卓越した表現力をあらためて感じました。今ではBlues一辺倒のRobbenですが、たまにはBlues以外でのよく歌うプレイも聴いてみたいところです。


Emotional度♡♡♡♡ 
Bluesy度♡♡♡♡ 時折垣間見せてくれます。
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡ 

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