David Sanborn / Hearsay (1994) – Robben Ford

唯一無二の泣きのサックス、熱演に感謝し、ご冥福をお祈りします。

 1. Savanna
2. The Long Goodbye
3. Little Face
4. Got To Give It Up
5. Jaws
6. Mirage
7. Big Foot
8. Back To Memphis
9. Ojiji
10. Georgia On My Mind (Bonus track)





今朝の読売新聞朝刊でDavid Sanbornの訃報を知りました。B.B.Carlton,Al Jarreau作品への参加で知り、Gales参加のBob Jamesとの双頭作からLP,CDを集め始めコンプしました。リーダー作だけではなく、手持ちのレコードにも五郎さんなど結構な枚数にセッションマンとして参加しています(弊ブログで取り上げた作品にも多数参加しています)。享年78歳、謹んでご冥福をお祈りします。偉大な功績を偲び、'94年のRobben Ford参加作品を紹介させてください。ゴールドディスクとなった前作"Upfront"同様にMarcus Millerがプロデュース、メンバーも共通しており、打ち込みの排除やオルガンの多用などでさらにFunk色が濃い内容となっています。
本作もユニオンの中古盤安棚からの購入です。輸入盤(300円)も日本盤(500円)と並んで置いてあったのですが、日本盤はボートラで10が入っているため、少し高くても日本盤を選びました。

<ギターの聴きどころ>

トレイに入れると、Groovyなリズム隊にオルガンのロングトーンが重なり、そこに相変わらずブリブリの主役のサックスが乗ってきていい感じです。帯には主要メンバーのみの記載で、ギターはウィリアム・パターソン(前作にも参加しています)としか書かれていないのですが、聴きながらインナーを見るとなんとRobben Fordの名前がありました。3にSoloで参加しているようです。早速聴きます。
ミディアムシャッフルのリズムとオルガン、左右からの弦をはじくようなギターがBluesyなムードを高め、アルトが咽び泣きます。程なくナチュラルドライブサウンドでギターが切り込んで来ます。主役に負けじとエモーショナルにチョーキングやビブラートを交えて吠えまくり、しかし自然にフレーズを繋いで歌うように弾いています。その後主役との絡みに入りますが、お互いに泣きまくり、歌いまくりのコールアンドレスポンスが繰り広げられ、圧巻です。Carltonは割と一歩引いて相手を立てるところがありますが、Robbenは正面切ってガップリ四つで挑むところがあるので大迫力です。ライブで聴いてみたかった1曲です。("Casino Lights"では2曲で共演していますがここまで熱いやり取りはありません)
その他の曲では、帯に記載された通りWilliam "Spaceman" PattersonがFunkyなバッキングを決めています(手持ちのレコードで調べたらMiki HowardなどBlack系に結構参加していました)。7でRockなギターを弾いているのはMarcus Millerのようです。
先述の通り、10は日本盤のみのボートラで、詳細の記述がなくメンバーは分かりませんがイントロなど随所で聴けるBluesyなプレイはRobbenなのでは、と勝手に思っております。
1音聴いただけでわかってしまう個性的なサウンドと泣きのフレーズ、特集本まで買ってしまうほど大好きなサックス奏者の一人です。ガンと戦いながらもツアーを続けていたとのこと、突然の訃報でショックを受けておりますが、残された熱演をこれからも大事に聴いて行きたいと思います。




Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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