Jimmy Witherspoon And Robben Ford / Live Jimmy Witherspoon & Robben Ford (1977)

Blues ギタリストとしての本領発揮まくりです!

A1. Low Down Dirty Shame
 2. Goin' Down Slow
 3. Kansas City (K.C. Lovin')
 4. Past Forty Blues
 5. Times Are Getting Tough
 
 
 
B1. Outskirts Of Town
 2. S.K. Blues
 3. Around The Clock
 4. Walkin' By Myself
 5. No Rollin' Blues


 
 
Jump Bluesの大御所Jimmy WitherspoonとRobben の'77年のライブ盤です。'72年のMontreuxのライブ、'75年のスタジオ盤"Spoonful"でも二人は共演していますが、本作は共同名義でのリリースとなっています。76年のライブを収録した内容で、バンドとしては最小限の構成(Ds,B,Key,G)ながら、迫力も味わいもあるWitherspoonのヴォーカルと、若さ(この時25歳)と勢い、円熟みが相成り立っているRobbenのギターが絡みあう名作です。(Bluesのガイドブックでは酷評されているものもありましたが、学術的かつ専門的な見地から離れれば、素直に楽しめるBluesのレコードと思います)
本作も、'90年の半ばごろ茶水のUnionで発見、あまり高くなかった記憶があります。(1000円ぐらい)

<ギターの聴きどころ>

全曲Robbenの熱さと歌後ごろに溢れたBluesギターが堪能出来ます。
シャッフルのA1、いきなり威勢のいいドライブサウンドが右から飛び出してきます。ヴォーカルのバックでは9th系のバッキングでノリを作り、ソロで再び盛り上がります。
多くのBluesmanが取り上げるスロウのA2、前半のギターのヴォリュームを絞ったクリーントーンでの抑えたプレイ、ソロの後半の盛り上がりに合わせてヴォリュームを上げてドライブサウンドでのプレイ、ピッキングコントロールと合わせて、見事な表現力です。
Bluesスタンダードとも言えるA3では、テンポを上げたシャッフルでJazzyなノートも交えた流れるようなプレイです。
スロウのA4、B2では、マイナーペンタとメジャーペンタを取り混ぜ、抑えめなプレイながら情感豊かに歌っています。
シャッフルのA5,B1ではJazzyなバッキングとは対照的に、ソロではドライブサウンドでの繰り返しフレーズで盛り上がります。
B4では、キメのブレイクの前後でChicago風のフレーズを交えながら、チョーキングやピッキングのコントロールで艶やかに歌い上げます。
ラストのスロウB5、小技を交えつつコントロールの行き届いたプレイから、エンディングのアップへ流れて興奮冷めやらぬまま幕を閉じます。
裏ジャケには、トンガリのSuper400を手にした写真が写っています。甘く艶やかなドライブサウンド、335かレスポールかと思いましたが、Youtubeのライブ映像などを見ても400をプレイしていますので、本作でも400なのでしょう。18インチのビッグボディであれだけのドライブトーンで、ハウリングもさせずニュアンス豊かに弾きこなすとは!!
Fusionの名作と名高い2年後の「Inside Story」でもBluesyなプレイを聴かせてくれますが、本作でのプレイは本物のBluesです。テクニック、引き出しの多さ、歌ごころ、とにかく巧い(旨い!)の一言です。ぜひ聴いてみてください。







Emotional度♡♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡  

Follow me!