野口五郎/北回帰線(1976) – Larry Carlton

A1. 紀元〇年
 2. 薔薇
 3. 航海日誌
 4. ボトル・レタア
 5. 北回帰線
 6. グッド・ナイト

B1. 少女よ
 2. 狂った地球
 3. 汚さずにいられない
 4. 新宿午前四時 
 5. 21世紀箱舟の出帆
 

 野口五郎さんの'76年のL.A.録音作品です。五郎さんがギターマニア(垂涎のコレクションです)であることは、それまでのTVの音楽番組でのプレイやPlayerなどの音楽雑誌の記事などで知っていましたが、自分でLPを買って聴く、というところまでではありませんでした。2000年頃だったと思いますが、、いつも通りUnionで松木さんや山岸さん参加作品目当てにレコ漁りをしたいたところ、赤い帯にアメリカ録音盤との記載がある本作が目に留まりました。裏をひっくり返すと岩で見にくいながらも、Carltonの名前が!Dean Parksも!お値段は、漱石(当時)2枚とコイン、ちょっと迷いましたが、ここは思い切って(という値段でもないのですが)買いましたぜ。家路を急ぎます。

<ギターの聴きどころ>

早速封を開け、ライナーを見ると335を弾いているショット含め、Carltonの写真があり、期待が高まります。早速針を落とします。ディストーションギター、壮大な感じがしてソロもよく歌うプレイなのですが、右も左も俺にはちょっとRock度が高すぎる!歌詞は高村光太郎度が高すぎる!
 続くA2は一転して、軽快でオシャレっぽいです。左の軽くないのにキレがあるカッティングがParksで、右のちょいドライブサウンドのオブリがCarltonでしょうか?
ちょっと黒っぽいムードのあるA3は左右のカッティングに加え、ややハイを抑えたドライブトーンが歌に絡みます。
海を想像させる爽やかなA4は左右でのオブリが入ります。左がCarltonでしょう。
青年?の哀感を歌ったかのようなA5は、クリーントーンでのオブリが印象的で、特にチョーキングがエロティックです。
スロウのA6でのバッキングも、Minnie Ripertonでのプレイを彷彿とさせ、美しいです。
B1も微かにドライブするサウンドでのチョーキングと抑制のきいたピッキングによる表現力が流石です、アコギはどっち?
B2もギター満載です。イントロのハーモニー、左のカッティング(Parks?)、右のオブリ(Carlton?)のコンビネーションが見事です。
B3は右のヴァイオリン奏法を交えたオブリと左のバッキングの組み合わせで幻想的かつGroovyな雰囲気を作ります。ドラムのオカズも印象的です。
R&R調のB4でのスライドプレイはCarltonでしょうか?(Carltonのスライドプレイ、他に思いつきません)
またまた壮大なB5で幕を閉じます。
基本的に、右がCarlton,左がParksと思いますが、 二人とも335で(中段左がParks、下段右がCarltonです。)、音色が似ており自信がありません。曲によってはCarltonの重ね録りの気もします。あるいは、五郎さんも歌だけではなくギターでも参戦してる?
アンプはまだ、Boogie ではなく、Fender Princetonのようです。
このレコーディングでさらに触発されたのでしょうか、Carltonへの敬愛は凄まじく、翌年には「時にはラリーカールトンのように」というアルバムを作ってしまいます。オールドのLes Paulと335(ライナーに書いてあります)で、CrusadersのThose Southern KnightsでのCarltonを彷彿とさせるプレイを披露しています。
しかし、76年といえばカックラキン放送で研ナオコさんたちとコントをやっていた頃だと思うのですが、一方でこんなアルバムを作っていたとは!五郎さん、恐るべし。
この後も海外録音を行い、'78年のロサンゼルス通信にはDavid T.が全面参加、'79年のラスト・ジョークでは再びCarltonが参加しています。
自身のギターを前面に出したインストの'82年「ファーストテイク」もギターファンには聴きごたえがあると思います。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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