久保田利伸 / The Baddest (1989) – 山岸潤史

ビッグヒットのバックでのキレッキレのプレイです。

 1. Time シャワーに射たれて
 2. 流星のサドル
 3. Oh, What A Night !
 4. Missing
 5. You Were Mine
 6. 一途な夜、無傷な朝
 7. Goddess ~新しい女神~
 8. Psychic Beat
 9. 永遠の翼
10. Olympic は火の車
11. Tawawa ヒットパレード
12. Cry On Your Smile




久保田利伸の'89年のベスト盤です。言わずと知れたビッグネームで、90年代以降の日本のR&Bブームの礎を作った人です。歌手としてのデビューは86年で、瞬く間にヒット曲を連発し、3年後にはベスト盤としての本作をリリースしました。Wikiに解説されていますのでご参照ください。
私自身は、それぞれの曲をリアルタイムではFM等で流れているものをなんとなく聴いてはいたものの、邦楽、とりわけ-JPOPなるものは中身がないと言う若さゆえの思い込みでスルーしていました。90年代頭に社会人になった時に飲み会でBlack Musicが好きと言ったら、同期の女子が本作をカセットテープに録音してくれたので、ありがたく聴いてみたら曲の良さ、歌のうまさとも日本人離れしていて驚きました。
バックの演奏の上手さも!(お礼に、タイロン橋本さんのアルバム(1stと2nd)をカセットテープにダビングして渡しましたが、果たして気に入ってくれたかどうか?)しかしながら、他に買いたいレコードやCDがたくさんありすぐには購入せず、しばらくこのカセットテープを聴き続け、テープがイカれたため、CDを買ったのはBookOffの安棚に並び始めた90年代半ばでした。
久保田さん以降、日本でも雨後の筍のように続々とR&B風シンガーが出てきましたが、ただ「うまい」だけではなく、作曲、先進的なサウンドプロデュース、Black Musicへの傾倒ぶりなど、全ての面で流行便乗組とは「モノ」が違うと勝手に思っております。
タイトルのBaddest、正しくはWorstと思うのですが、Robert Jr.Lockwoodに"Baddest New Guitar"というアルバムもあり(こちらを先に聴いています。これも名盤です)、黒人間のスラングなのでしょうか?(So Bad的な)
その後も、久保田さんの作品集めました(BookOffの安棚です。すみません)
Alison Williams とのデュエットも是非聴いてください。


<ギターの聴きどころ>

山岸さんは5.に参加しています。昨日の松木さんに続き1曲だけの参加ですがこれがキレッキレです。
ストラトのハーフトーンと思われるサウンドで、バッキングとオブリを組み合わせたようなカッティング、シングルミュート、ブラッシングによるパーカッシブなプレイ、日本人離れしたリズム感でGrooveを作っています。
88年といえば、Chickenshackでの活動に加え、自身のリーダー作"My Pleasure"のリリース、ミュージカルのサントラ"Mama,I Want To Sing"への参加など、まさに油の乗りきった時期なのですが、こんなビッグヒットにも参加してたとは!
2,8でののカッティング&Ernie Isleyばりのドライブソロも山岸さんかと思いましたが、Prince一派のJesse Johnsonのようです。
その他の曲での羽田一郎さんのプレイもSoul,Funkに精通していると思われるノリのいいプレイとセンスのいい音使いです。

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡    
お酒のお供度♡♡♡♡  4.をカラオケで歌っても絶対サマになりませんのでやめませう。

Alyson Williams とのDuet も載せます。(ギター関係なくすみません)

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