Anita Baker / Songstress (1983) – David T. Walker

クワイエット・ストームに乗る前の熱唱する歌姫!

A1. Angel
 2. You're The Best Thing Yet
 3. Feel The Need
 4. Squeeze Me
B1. No More Tears
 2. Sometimes
 3. Will You Be Mine
 4. Do You Believe Me
Anita Baker 1983年のデビュー作です。Bobby WomackのPoetで触れた通り、Beverly Glenからのリリースで、参加ミュージシャンもGadsonやNathan Eastなど結構かぶっています。このLPはギターマガジンの編集の方に教えていただきました、上京する直前にDavid T.のY-enceがOn Love以降実に11年ぶりに発売され、ギターマガジンのレコード紹介欄に載りました。嬉しくて、ギターマガジンの編集部にDavid T.の特集をやって欲しいと図々しくもお願いの電話をしたところ、雑誌はセールスを大事にするので特集記事はすぐは出せないがこういうリクエストは嬉しい、ということで、お返事の手紙に添えて、 Y-ence のプロモーション品であろうDavid T.が参加したミュージシャンリストを同封してくれました。(編集の中島さん、本当にありがとうございました。大変役に立ちました。)そのリストのトップ(アルファベット順)がAnita Bakerで、誰かも知らずにTowerに行って店員さんに聞いたら、売れているRaptureではない方です、と教えてもらい買いました。当時は情報が限られていた一方で、レコード店の方は異様に音楽に詳しく(気が合えばすごく親切にしてくれました)、いろいろ教えてもらいました。
のちにQuiet Stormの代表のように言われましたが、このデビュー作では、後々は節約?してしまったシャウトやハイトーンを披露していて、彼女の作品の中で、最も自然に伸び伸びと歌っているように感じられます。Jazzyなバラードから、哀感たっぷりのミディアム、Funk、とバラエティに富んでおり、この後の作品のような「統一感」はないものの、バックの達人たちの演奏と相まって、飽きの来ない名盤です。この頃から、食うものも食わずレコード買いが始まりました。

<聴きどころ>

A1.のスロウから、Gadsonの重いバスドラに絡んで柔らかいギターのオブリが聴こえてきて、ドキドキしました。続くA2.ではディストーションギターが聞こえてきてDavid T.はもう出ないのかと思いましたが、2分過ぎてようやく聴こえてきて、さらには3分過ぎにはソロも聞こえてきて嬉しくなりました。当時はDavid T.初心者だったので、一つ一つのフレーズがとても新鮮で貴重に感じられました。全曲フル参加ではなく、音数も決して多くありませんが、決して出しゃばり過ぎず、しかしツボを押さえた印象的なフレーズの連続で、買って本当によかったと思いました。(Y-enceももちろん買いましたが、当時は難しくてスーっと入ってきませんでした)

Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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