Marc Jordan / Mannequin (1978) – Larry Carlton
乾いていてもよく絡むCarltonのギター
A1. Survival 2. Jungle Choir 3. Mystery Man 4. Marina Del Ray 5. Red Desert B1. Street Life 2. Dancing On The Boardwalk 3. Only Fools 4. On Step Ahead Of The Blues 5. Lost Because You Can't Be Found
Marc Jordan の'78年の作品です。このレコードも音楽雑誌やガイドブックの紹介でCarlton参加盤として早くから存在は知っていましたが、なかなか見つけることができませんでした。AORブームが去った後、BozやMichael Franksはともかく、このようなB級(売れ行きです、中身ではありません)の人たちは、500円未満のエサ箱に行ってしまうか、ジャンル分けが難しいいため見つけられないかのいずれかでした。この盤はその筋では評価が高かったらしく、ヤフオクなどでも値段が下がらず、そもそも出品数が限られていた気がします。にもかかわらず、新宿のUnionで各店舗合同で100円均一セール(休日開催で、事前に整理券を配って、11:00スタートで10人ぐらいづつ入店させる方式でした)にヘビメタやユーロビート、Rapの12inchに混じって入っており、LuckyにもGetできました。傷や汚れが心配でしたが、ジャケットこそシミあれど、致命的な欠陥はありませんでした。肝心の中身、お世辞にもうまいとは言えないとぼけたヴォーカルがJeff Porcaro, Harvey Mason(Ds),Chuck Rainey(B)など,豪華なバック陣にフィットしていい味を出しており、曲やアレンジの良さもあって評判通り隠れた名盤でした。(緊張感が薄れたSteely Danという感じです)日本版の中古を手に入れましたが、変なジャケットは日本盤でもおしゃれなものに差し替えられておらず、必要以上に持ち上げている的外れなライナーノーツには反して、あまり売る気がなかったのでしょうか?
<聴きどころ>
A1.のイントロからシビれます。Carltonの他に、Dean Parks ,Steve Lukatherがギターで参加していますが、どっちか(あるいはCarltonの多重録音)のリズムギターに シンプルなチョーキングフレーズがかぶってきて、ボーカルに絡み、音数少ないながら抑揚のあるソロに繋がります。A3.は歪みが強いのでLukatherでしょうか? A5.は地味な曲ですがですがダブルストップもよく歌うセカンドソロも(ファーストソロはLukatherと思います)、自分的にはこのLPのベストテイクです。B3.も絡みます。オシャレ感のあるB4,B5はセンスを感じさせるバッキングです。アルバムを通してCarltonのソロはリバーブが薄く、歪みすぎない乾いた音色がこのアルバムの雰囲気に調和しているように感じられます。次作Blue Desert(タイトルはA5の姉妹編?)はJay Graydonのプロデュースです。
Emotional度 | ♡♡♡ |
Bluesy度 | ♡♡♡ |
Mellow度 | ♡♡♡♡ |
酒のお供度 | ♡♡♡♡ |
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