Cornell Dupree / Uncle Funky (1998)

達人達のリラックスした演奏ですがGrooveと歌心に溢れています。

1. Slippin' In	6:54
2. Duck Soup	6:13
3. Southern Comfort	7:24
4. Can't Get Through	5:39
5. Ode To Billy Joe	8:11
6. Signed, Sealed, Delivered I'm Yours	9:45
7. Forty Ounces Of Funk


 
Dupreeの'98年の作品です。'92年5月のN.Y.でのThe Lonestar Roadhouseでのライブ盤です。地元の旧知メンバーによるクインテット(Eric ParkerはChris Parkerの弟のようです)で、全体的にベテランならではのリラックスした演奏で、おそらく根城にしていたハコでのいつものプレイを録音したものと推察します。ユル〜い感じもありますがダレてはおらず、達人の集まりならではのGrooveや歌心を感じます。
録音後、98年のリリースまで5年以上温められていたようですが、すでに亡くなっていたTeeのピアノを聴くことができてありがたい1枚でした(6ではLady Madonnaのフレーズを遊びで入れています)。
日本盤ではなく、先行して発売された輸入盤を新品で買いました。

<ギターの聴きどころ>

1~4は前年リリースの”Can't Get Through”からのオリジナル(2はStuffでのライブでも演っていました)が続き、5がKing Curtisとのライブ曲、6がStevie Wonderのカバーで、この2曲もStuffのライブで演っていました。ラストの7がWho it isでのオープニングの再演です。どの曲も、それまで聴いていたそれぞれの演奏より更に円熟した印象を受けました。Dupreeのギターがかすかにナチュラルドライブしつつも角が取れた暖かいサウンドのせいかもしれません。本作がリリースされた'98年にPacificaのDupreeモデルに持ち替えましたが、この頃は同じYamahaでもまだSJ800をベースとしたDupree Jamでした(ジャケットで持っているギターです)。フロントがハムで、かつ15年に亘り弾き込まれたので暖かく枯れたせいもあるのでしょう。
80年代から電子化の煽りを受けて急激にセッション参加が減ったDupree,それでも90年代前半までは数年おきにソロ作をリリースしていましたが、この後は体調不良もあってライブ盤1枚と遺作1枚しかCDを出していません。
(ベスト盤や編集盤を除く)遺してくれた貴重な音源の一つ、一時は高値がついていましたが最近は追いついているようですので、ぜひ聴いてください。他のバージョンとの聴き比べも!



Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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