Crusaders / Ghetto Blaster (1984) – David T. Walker, Cornell Dupree

David T.とDupreeが1枚のレコードに参加しています。(共演はしていません)

A1. Dead End
 2. Gotta Lotta Shakalada
 3. New Moves
 4. Zalal'e Mini (Take It Easy)

 
B1. Night Ladies
 2. Mr. Cool
 3. Dream Street

 


 
Crusadersの'84年の作品です。"Royal Jam"を最後にStix Hooperも脱退してしまい、オリジナルメンバーはとうとうJoe Sample, Wilton Felderの2人だけになってしまいました。新たに迎えたLeon "Ndugu" Chanclerと共同でプロデュース、ヴォーカリストを含む多くのゲストを招いてレコーディングされています。機械ビートの導入やシンセの多用などサウンドが一変し、古くからのファンからは評判が良くない作品のようですが、次作の"The Good And Bad Times"のところでも書いたとおり、私はリアルタイムで時系列に聴いておらず、数枚を除いて90年以降にユニオンの安箱からの一気買い&一気聴きのため、それほど違和感を抱くことはありませんでした。(ジャケットには違和感を抱きました・・・)David T.とDupreeも参加していてワンコインでお釣りが来る価格、見つけた瞬間に即買いしました。


<ギターの聴きどころ>

ギターは、David T. Dupreeの他に、Charles Fearing, Dean Parks, Roland Bautistaがクレジットされています。
個別曲の記載はありませんが、聴く限りではDavid T.はA1,A2に参加しています。
機械ビートとシンセベースで始まるA1、確かに無機質に感じましたが、David T.のしなやかで艶のあるサウンドが左から入ってきて雰囲気が一変します。わずかに先行する右のシャープなカッティング(Charles Fearingと思います)との硬軟のコンビネーションもいい感じです。右が常に弾きっぱなしなのに対し、David T.は要所に最小限の音数でオブリを入れているだけで同等以上の存在感を発揮しています。
続くA2は歌物で電子リズム&同じギターのコンビです。Charles Fearingが常にブラッシングを多用したカッティングやシングルノートでパーカッシブにリズムを刻む一方、David T.は中間のブリッジ部のみでダブルストップのグリッサンドやテロリロ、粘っこいチョーキングなどオブリの延長のようなソロで登場します。プレイスタイルやサウンドが異なる二人の絡みがスリリングです。
ではDupreeはどの曲でしょうか?正直なところ、初めて聴いた時はアルバムを通して、その存在を確認できませんでした。何度か繰り返し聴いた後、ようやくA4の右のリフやバッキングがDupreeではと思い始めました。おそらくこの1曲のみでしょう。クルセ作への最初で最後の参加、なんと地味!右のミュートバッキングはどなた様でしょう?
他の曲では、A3はCharles Fearing、B1もバッキングはCharles Fearingと思います。ロックなソロは??です。
B2も特定できません。ラストのB3の泣きのソロはRoland Bautistaかと思いますが、できることならCarltonに弾いて欲しかった!
David T.とDupreeの同一曲での共演がないのは残念でしたが、同一盤への参加、ギター目線では記念すべき作品ではないでしょうか?
すみません、今回mぽ主役について全く触れませんでした。




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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