Gladys Knight & The Pips / That Special Time Of Year (1982) – David T. Walker, Eric Gale?

サプライズに溢れたクリスマスプレゼントでした。

A1. That Special Time Of Year
 2. Jingle Bells
 3. What Are You Doing New Year's Eve
 4. This Christmas
 5. Santa Claus Is Comin' To Town

 
B1. It's The Happiest Time Of The Year
 2. I Believe
 3. When A Child Is Born
 4. The Lord's Prayer
 5. Let There Be Peace On Earth (Let It Begin With Me)
 


 
Gladys Knight & The Pipsの'82年の作品です。タイトルやジャケットの示す通りのクリスマス企画盤で、オリジナル曲と新旧の定番曲を交えて構成されており、Buddaを離れColumbiaからのリリース、全曲撮り下ろしのようです。Gladys Knightは迫力あるシャウトスタイルもしっとりと歌い上げるウィスパースタイルもイケる大好きなシンガーの一人です。初めて知ったのは、 ベストヒットUSAで見ていたDionne Warwickの「That's what friends are for」で、後半のシャウトは、明らかにStevie WonderもElton Johnも食っていました。ヒットした同曲を含むLPはレンタルレコードで借りたのですが、あいにくGladys Knightのレコードは1枚もなく、上京してから見つけるたびに(値段が折り合えば)購入、いまだにコンプできず集めています。
本作もその中の1枚で、90年代の後半、8月の暑い盛りに安箱の中で100円で購入しました。私は密かにクリスマス盤フェチなのですが、汗かきながらクリスマスソングを聴くのも・・・と思い、12月まで熟成させてから聴きました。

<ギターの聴きどころ>

針を下ろすとピアノとハープに導かれ主役のヴォーカルが始まり、直後に左から聴き慣れたサウンドとフレーズが入ってきます。紛れもないDavid T.のプレイです。アップにテンポチェンジ後も、右のシングルノートバッキングやカッティングと対をなす形で、曲の進行に合わせてフリーにシングルノートバッキングやオブリを重ねてきます。サウンドは少し硬めですがいつものDavid.Tです。
他の曲はどうか確認しつつ続けて聴いたところ、B3にも参加していました。曲の中盤より左にシングルトーンのオブリを入れています。音程もリズムも変えることもないシンプルなプレイなのですが、圧倒的な存在感です。曲の後半にはダブルストップのスライドも少しだけ登場します。改めて裏ジャケを見ると、A1,B3ともGene Pageがアレンジでした。David T.の参加も納得です。(Johnny Mathisとのデュエット、B4もGene Pageアレンジですがこの曲には参加していませんでした)
思わぬプレゼントで12月まで待ったことを後悔しつつも、この時期しか聴けないと思いヘビロテしましたが、更なる疑いと驚きが湧きあがってきました。
A2の左の朴訥なカッティング、A3・A4の左右のフェイザーサウンドのバッキング、A5の右のカッティング、B1の中盤以降の右のヴァイオリン奏法のオブリ、B3での低音部のトレモロ奏法(Galeのソロの”Holding On To Love”のイントロでも聴けます。)B4の左のオブリ、小音量で聴き取りにくいものもありますが、ハコ鳴りを感じさせるサウンドであり、これらはGaleのプレイではないでしょうか?(すべてかどうかは自信がありませんが・・・)
ともあれ、曲良し、歌良し、ギター良しのサプライズに溢れたクリスマスプレゼントでした。聴く時季は限られますが、季節を問わず見つけたらとりあえず購入し、12月まで熟成させて聴いてください。




Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡
Merry Christmas度🎄🎄🎄🎄🎄

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