Brigette McWilliams / Too Much Woman (1997) – David T. Walker

1曲のみの参加ですがしなやかでFunkyなプレイです。

 1. Dawn
 2. Morning
 3. Actions (Speak Louder Than Words)
 4. It's Your Life
 5. Through It All
 6. Dusk
 7. Fire
 8. Don't Wanna Stay
 9. Too Much Woman
10. Better Off Without You
11. Wishing
12. Writing A Letter
13. Fire (4 Alarm Mix)
14. It's Morning...Again
15. Can't Get Over You ~ Through It All (Acoustic Version) (Hidden Track)




Brigette McWilliamsの'97年の作品です。初代RufusのヴォーカリストPaulette McWilliamsの娘さんで、本作が2作目にあたりります。デビュー作に当たる'94年の”Take Advantage Of Me”(後追いで聴きました)が時流を反映したHip Hop色の強い内容であったのに対し、70年代から活躍するミュージシャンを集めたバンド形態でのレコーディングを中心としており、本作は70年代Soulに回帰したサウンドとなっています。(Booby WatsonやTony Madenの参加もあり、Rufusぽさを感じました。心なしかBrigetteのヴォーカルも母の後を継いだChaka Khanと通じるものがあるように思えます。)
本作はJazz Lifeの新譜紹介欄でDavid T.参加作として取り上げられており、当時住んでいた立川のDisk Innで新譜で購入しました。当時はSoulとHip Hopを混ぜ合わせたような”R&B”ブームで(古くからのR&Bとはかけ離れていて違和感特大でした)、雨後の筍のように女性シンガーの作品がリリースされ、クラブなどでもしょっちゅう流れていましたが、好みに合うものはほとんどありませんでした。その中でも、本作は、曲の良さ、歌の良さ、達人たちのアンサンブルの良さなどDavid T.の参加を差し引いてもお気に入りの1枚で、今でも愛聴しています。2枚組のUK盤の中古LPもユニオンの安箱で発見したので購入しました。
残念ながら、2007年にもう1枚のアルバムをリリースした後引退し、現在はインテリアデザイナーとして活躍しているようです。お母ちゃんは現役で頑張っているようなので、娘さんもまた歌ってください!


<ギターの聴きどころ>

お目当てのDavid T.は、Bobby Watson作(ベースとリズムギターも弾いています)の4に1曲のみの参加です。この時期の愛機Artexの艶やかな音色によるシングルノートバッキングにオブリを交えるプレイで、Funkyさとしなやかさを併せ持つ独特のノリです。(自分で弾いてみるとこのノリを再現する難しさがよくわかりました。)楽器数が多くない中、Grooveを引っ張っています。「Mellow」面で語られることの多いDavid T.ですが、リズム感覚でも超一流であることが窺えます。
他の曲では、Al Mckay,Jimmy Macon,Tony Maidenなどのキレの良いカッティング、Dean ParksやDoc Powellによるアコギ(ガットも)によるバッキングやオブリなど、ギター好きにも興味深いプレイが各曲で聴けます。(ギターは打ち込みでは再現できないヒューマンな楽器であることを改めて認識させられます)
今の季節にも合う良い曲ばかりですので、ぜひ聴いてください。


Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡♡
Mellow度♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡

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