Jeff Lorber / Private Passion (1986) – Larry Carlton

時代を感じさせる軽〜いサウンドです。Carltonは1曲でソロを弾いてますが・・・・・

A1. Facts Of Love
 2. True Confessions
 3. Jamaica
 4. Back In Love
 5. Kristen
 
 
B1. Private Passion
 2. Sand Castles
 3. Keep On Loving Her
 4. Midnight Snack

 
 
Jeff Lorber の'86年の作品です。Fusion畑で活躍するキーボーディストで、かつてのバンドにはKenny Gも在籍していたようです。本作は4枚目のソロに当たり、当時衰退方向であったFusionに変化を加えるべく、5曲でKaryn WhiteとMichael Jeffriesのヴォーカルをフューチャーしたブラコン仕立てになっており、シングルカットされたA1はスマッシュヒットになったようです。打ち込みビートとアナログシンセの組み合わせが時代を感じさせる音で、80年代中盤〜90年代前半のこの手のサウンド、当時は斬新だったのかもしれませんが今聴くとやや陳腐感があります。
90年代以降、UnionのFusion箱はワンコインのLPで溢れており、本作も2010年ごろその中から発掘しました。なんと100円。Loberの名前は、Isley'sやJoe Cockerなどへの参加で知っていたので、Karyn Whiteも参加しているようだし、100円なのでなんとなく買ってみた程度でした。








<ギターの聴きどころ>

インナーには個別曲のクレジットがあり、CarltonがA3に参加していました。他の曲にはBuzzy FeitenやDun Huffの名前もありました。もしかして拾い物?
さて、そのA3,アレンジもメロディーも軽い感じですが、人肌を感じさせずいかにも80年代中期という感じです。こんな曲にCarltonのギターが合うのかと思いつつ聴いていると、中盤にボリュームを絞った音での数音のモソモソとしたフレーズに続き、程よいドライブ感のギターサウンドが聴こえてきました。チョーキングやロングトーン、畳み掛けや空間などをうまく使ったいつも通りのよく歌うプレイなのですが、バックの軽いサウンドとマッチしてない気がします。プレイがいいだけに残念です。
他の曲のギターバッキング、Buzzy FeitenやDun Huffも時代の音であるコンポーネントストラトのハーフトーン+コーラスのサウンドで、軽めのサウンドにマッチし、手堅くまとまっている感じですが、個性や面白味はあまり感じられませんでした。
アルバム全般として、ドライブのBGMなどで聞き流すには適していると感じますが、自分の好みとは違う気がしました。例えは悪いですが、薄め過ぎたバーボンの水割り(飲みやすいけどコクがない)のように感じました。
売れ線狙いをレコード会社に強いられた節もあり、Lober自身も気に入っていなかったのか、この後数年のソロ作リリースがありませんでした。あくまで好みの問題ですが、せっかくのCarltonのプレイも、Karyn Whiteの歌も生きていない気がしました。今回はちょっと批判的ですみません。100円なのに文句を垂れてしまいました。

Emotional度♡♡
Bluesy度♡♡
Mellow度♡♡♡
酒のお供度♡♡♡ 薄めが好きならオススメです。

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