Marlena Shaw / Let Me In Your Life (1982) – David T.Walker

メロウなグルーブとメロウなギターを聴いてください。

A1. More Room At The Top
 2. Never Give Up On You
 3. Love Is Alive And Well
 4. I Just Want This Feeling To Last
 
 
 
B1. Spend Some Love
 2. Next Time I Fall In Love
 3. Without You In My Life
 4. At Last
 


 
 
Marlena Shawの'82年の作品です。South Bayというマイナーレーベルからのリリースながら、A面をJohnny Bristol、B面をWebster Lewisがプロデュースし、その人脈でのバックミュージシャン、コーラスが集められています。
"Who is This Bitch, Anyway? "でショックを受け、その後も彼女の作品を見かけるたびに購入してきました。ほとんどJazz館のFemale Singerの箱からGetしましたが、本作は、'00年代の頭にSoul&Blues館で発見しました。見つけたときは、なぜここに?と思いましたが内容を聴いて納得、見事なSoul Musicです。A1などシンセが使われた曲もありうますが過度に電子化が進む前の生楽器による演奏で、二人のプロデューサーの作るメロウでグルーヴ感のあるサウンドに乗ってMarlena姉御が、時に激しく、時に甘く歌い上げています。いろんな曲を歌いこなせる実力があることをこの盤でも証明しています。持ち味のアクの強さも十二分に発揮しています。それだけでも嬉しいのですが、なんと裏ジャケのクレジットにはDavid T.の文字が!Artur Adamsも!


<ギターの聴きどころ>

David T.は盟友のGadsonと共に、B面にクレジットされています。が、聴いてみると参加はB1とB4の2曲でした。
B1、そこはかとなく哀愁漂うGrooveで、右からシングルミュート(B面のもう一人のギタリストMiles Josephが弾いています)がまず聴こえてきて、続いて左から小音量ながらいつもの艶やかなあの音が入ってきました。控えめながら合間を縫うようなフリーなオブリが曲に彩りを添えています。
ラストのスロウ、B4ではイントロからメロウなフレーズをプレイしており(左)、右寄りセンターのギター(これがArthur Adamsでは?テロリロフレーズをパクってますが、やや音が硬めです。)とコンビで雰囲気を作っています。優しく、しかし粘っこく、独特の甘いサウンドでリフともオブリを組み合わせたようなフレーズを惜しみなく次々と繰り出してきます。6分を超える曲ですが、長さを感じさせない美しさです。
その他、A面でのMArlo Henderson, B面でのMiles Josephの現代風(当時の)も的確で、ソウルのバッキングを学びたい人には参考になると思います。
とはいえ、あまり細かいところにこだわらず、二人のプロデューサー(いずれも本人の作品にもDavid T.が参加しています。)とMarlena姉御、そしてバックのメンバーの作り出すメロウでグルーヴィーな世界に浸るべきかもしれません。Amazon等にもなく、店頭でもあまり見かけませんが見つけたら是非聴いてください。










Emotional度♡♡♡♡
Bluesy度♡♡♡ 
Mellow度♡♡♡♡♡
酒のお供度♡♡♡♡♡  

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